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実務者研修

実務者研修とは

更新日:

実務者研修とは介護福祉士になるために、必須の実務者研修。介護の国家資格である介護福祉士を取得するには、第29回(平成28年度)国家試験から「実務者研修修了」が受験資格になりました。

では、実務者研修とはどんな資格なのか、詳しくみていきましょう。

介護福祉士の受験資格に実務者研修が必須に!

「実務者研修」は、2012年度に介護職員の質の向上キャリアアップを目的として創設されました。介護福祉士国家試験の受験資格に必須の研修で、介護に関するより専門的な知識について450時間のカリキュラムで学びます。

医療的ケアが行える

今までは、医師や看護師のみがおこなうことのできた、医療的なたん吸引、経営栄養も出来るようになり、介護の質を高めたい事業所にとっては必要な人材になってきています。

サービス提供責任者になることができる

実務者研修を修了すると、訪問介護事業所には必ず一人必要なサービス提供責任者になる資格を得ることができるので、介護職でのキャリアップを目指す方にはぜひ受講したい研修です。

サービス提供責任者の仕事内容と必要な資格要件

就職・転職に有利な資格

また、就職・転職採用選考の際には「資格なし」の人よりは、 有資格者の方が絶対的に有利ですし、無資格者にはない「資格手当て」がお給料にも反映される点においても、実務者研修を修了の資格を取得することは、かなり魅力的といえます。

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助成が活用できる

受講には多くの時間と費用がかかるので、ためらわれている方も多いかなあと思いますが、費用の助成が活用できる場合もありますので検討されてはどうでしょうか?

キャリアパス

以前は、ホームヘルパー1級・2級、介護職員基礎研修、介護福祉士など資格が様々で、それぞれの資格が連動していなかったり、講習の内容が重複していたりして、システムが複雑でした。

そこで厚生労働省は、「介護職員基礎研修」もしくは「ホームヘルパー1級」と呼ばれていた資格を2013年から「実務者研修」へ一本化し複雑なキャリアパスを分かりやすく整備しました。

1.実務者研修を受講できる資格は?

介護職の実務経験やその他の資格がなくても、誰でも受講することができます。

将来的に介護福祉士を目指している方や職場でのキャリアアップ、待遇向上(給料面)のために資格取得する方が受講します。また、将来の自分の親の介護のために受講される方などさまざまです。

これから訪問介護の業務に従事しようとする方は、「介護職員初任者研修」(130時間)もしくは、「実務者研修」(未資格者は450時間)を受講し、修了証明書の交付を受ける必要があります。

2.実務者研修の受講スタイルは?

スクールにおける受講スタイルには、 通信制と通学制があります。実務者研修の修了には合計450時間、約6か月かかります。

そのうち、スクーリング(通学)を必要とする時間は「介護過程 Ⅲ」の45時間で、期間はスクールにもよりますが約10日から16日程度必要です。

その他の科目は、スクーリングで受講する場合も、昼間・夜間があります。また、現在ヘルパーとして働いている人も受講しやすいように通信教育でも受講が可能です。

通信過程では 各科目のレポート(課題)を提出し、添削、評価が行われます。

「介護過程 Ⅲ」の45時間はスクーリングが必然になりますが、他の科目は通信で受講すれば自分のペースできるので、通学と通信の併用がおすすめの受講スタイルです。

3.実務者研修では実際のところ、どんな研修をするのか?

実務者研修のカリキュラム:具体的な科目と時間数

科目時間数
人間の尊厳と自立5時間
社会の理解 Ⅰ5時間
社会の理解 Ⅱ30時間
介護の基本 Ⅰ10時間
介護の基本 Ⅱ20時間
コミュニケーション技術20時間
生活支援技術 Ⅰ20時間
生活支援技術 Ⅱ30時間
介護過程 Ⅰ20時間
介護過程 Ⅱ25時間
介護過程 Ⅲ(スクーリング)45時間
発達と老化の理解 Ⅰ10時間
発達と老化の理解 Ⅱ20時間
認知症の理解 Ⅰ10時間
認知症の理解 Ⅱ20時間
障害の理解 Ⅰ10時間
障害の理解 Ⅱ20時間
心と体のしくみⅠ20時間
心と体のしくみⅡ60時間
医療的ケア50時間
  
合計450時間

介護過程Ⅲの45時間はスクーリング(通学での受講)が必要となります。

4.研修を修了するのには、どれくらい時間がかかる?

「実務者研修」を修了するのに必要な受講時間は、合計450時間(6カ月以上)です。

ただし、過去に「介護職員初任者研修」「訪問介護員養成研修(1級~3級)」「介護職員基礎研修」「その他の全国研修(認知症介護実践者研修、喀痰吸引研修等)」を受講した者については、実務者研修の一部が免除されています。

それぞれに必要な受講時間は、以下のとおりです。

資格必要時間
無資格450時間
介護職員初任者研修修了者320時間
ホームヘルパー1級(訪問介護員養成研修1級課程修了者)95時間
ホームヘルパー2級(訪問介護員養成研修2級課程修了者)320時間
ホームヘルパー3級(訪問介護員養成研修3級課程修了者)420時間
介護職員基礎研修修了者50時間
  

その他の全国研修修了者(認知症介護実践者研修、喀痰吸引研修等)は、一定の内容、時間数を修了した場合は実務者研修の実施者の判断により、時間の短縮が認められています。

「実務者研修」は、現在ヘルパーとして働いている人も受講しやすいように、通信教育の活用、身近な地域での受講、数年かけて研修を修了できるための環境整備等の配慮が進められています。

実務者研修を修了するとどんなメリットがあるの?

1.介護福祉士国家試験の実技試験が免除されます。

第29回(平成28年度)介護福祉士国家試験から、実務経験ルートでの受験資格として3年以上(在職期間3年以上、実働日数540日以上)の実務経験に加え、「実務者研修の終了」が必須条件になりました。

これに伴い実技試験が免除になりました。

2.待遇面の向上や就職・転職の際にも有利に働きます。

サービス提供責任者として働くことができるので、待遇面の向上や給料アップが期待できる。また、就職・転職の際にも非常に有利です。

サービス提供責任者は、「実務研修」を終了していなくても基準を満たせばなることができますが、「実務者研修修了者」や「介護福祉士」以外がサービス提供責任者になることで事業所の介護報酬(売上)が減額されるようになりました。

今までの資格要件に含まれていた介護初任者研修及び旧ヘルパー2級の修了者が2019年度から完全廃止されます。

サ責の資格要件〜2018年度から変わること

このような背景から、事業所は実務研修修了者や介護福祉士の採用に積極的になっています。サービス提供責任者は、訪問介護事業所で1人以上の配置が義務づけられているポストですので、必ず必要な人材です。

実務者研修修了者・・・実務経験を要せずサービス提供責任者になることができ、減算もない。

3.「喀痰吸引」や「経管栄養」などの医療的ケアを行える

今までは、医師や看護師のみがおこなうことのできた、医療的な「たん吸引」や「経営栄養」も出来るようになり、介護の質を高めたい事業所にとっては必要な人材になってきています。

また、将来的に就職・転職を考えている人には職場を選べる幅が広がります。

実務者研修を受けずに介護福祉士の資格を取得していた人が、「たん吸引」や「経営栄養」を行うには各都道府県の指定事業所内での別途研修が必要になります。

しかし、用件を満たせない事業所があったり定員割れなどの問題があり、研修が受けづらいのが現状です。

代表的な実地施設

実務者研修はどこで受講できる?
実務者研修は、地方厚生(支)局長の指定を受けた実務者養成施設などで受講できます。

全国の実務者研修の実施施設一覧

実務者研修の費用は?

実務者研修の費用は、実地施設、資格の有る無し、すでに持っている資格の種類によっても変わってきます。無資格の場合は、一般的に15万円~20万円程度が必要となります。

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代表的な実地施設と受講にかかる料金

 保有している資格    
 無資格介護職員初任者研修ホームヘルパ−2級ホームヘルパ−1級介護職員基礎研修
三幸福祉カレッジ120,000円(税別)89,990円(税別)89,990円(税別)77,000円(税別)37,000円(税別)
ニチイ まなびネット151,200円(税込)133,203円(税込)133,203円(税込)50,400円(税込)39,606円(税込)

※スクールによってテキスト代込みの料金と別途テキスト代の料金があります。詳細は各講座にてご確認ください。
※2018年6月25日現在の情報です。

費用だけでなく、講座の特徴や内容・場所などを総合的にみて、受講先を選ぶことをおすすめします。

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実務者研修の受講費用の助成を受けられる制度は?

1,雇用保険制度の教育訓練給付制度による助成

労働者や離職者が、自ら費用を負担して、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了した場合、本人がその教育訓練施設に支払った経費の一部を支給する雇用保険の給付制度。雇用保険の加入期間の要件を満たしている方が活用できる制度です。

「一般教育訓練の教育訓練給付金」と、拡充された「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」の2本立てになります。一般教育訓練給付では10万円を上限に、教育訓練施設に支払った費用の20%が給付金として支給されます。

◇教育訓練給付制度(一般教育訓練給付・専門実践教育訓練給付)について詳しくはこちらをご確認ください。

教育訓練給付金とは

教育訓練給付制度の対象となっている講座は、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで検索できます。

◇厚生労働省  教育訓練講座検索システム

講座検索システム

※「介護福祉士実務養成研修」にチェックを入れ、検索してください。

2.自治体による助成制度

自治体によっては、実務者研修の費用の一部を助成する制度を実施している場合があります。

例えば、東京都港区では費用の4分の3を、1人につき131,000円を上限に助成しています。制度の有無や助成額は自治体ごとに異なりますので、お住まいの地域でご確認ください。

3.事業主に対するキャリア形成促進助成金

また、厚生労働省が実施しているキャリア形成促進助成金制度は、労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、雇用する労働者に対して職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるための職業訓練などを計画に沿って実施した場合や人材育成制度を導入し、労働者に適用した際に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。

この制度を活用して、人材育成に積極的な事業所が実務者研修にかかる費用の一部を負担してくれる場合もあります。
◇厚生労働省 キャリア形成促進助成金
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

4.求職中の人が受けられる助成制度

求職者支援制度、職業訓練受講給付金制度、教育訓練給付金制度

ハローワークで登録した現在求職中の人は、求職者支援制度による助成が受けられる可能性があります。就職をする上で必要と認められれば、職業訓練学校で実務者研修が受講できます。

または、職業訓練受講給付金制度や教育訓練給付金制度を活用して費用の補助が受けられることもあります。職業訓練受講給付金制度では月額10万円と通所手当が給付されます。

教育訓練給付金制度では、条件を満たした場合に10万円を上限に教育訓練施設に支払った費用の20%がハローワークから支給されます。

現在求職中で介護職を希望している方は、どの制度が活用できるかハローワークの窓口で相相談することをおすすめします。

介護福祉士の試験を受験する方は実務者研修は余裕を持って受講を!

実務者研修は無資格の場合、早くても6ヶ月かかる長丁場です。

介護福祉士国家試験の筆記試験は通常1月末に行われるので、前年の12月31日までに実務者研修を修了する必要があります。

最低でも6月末までに入校していなければ間に合いません。また定員などの問題もあって、すぐに入校できるとは限りません。

試験までのスケジュールをよく考えて、余裕を持って受講できるようにしましょう。

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