いつものように朝、NHKのお気に入りのラジオ番組すっぴんを聞いていると、何やら介護の話が…。すっぴんで介護の話って珍しいなぁと思って聞いていると、『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)の著者の和氣美枝さんという方がゲストとして出演されていました。
そういえば少し前に話題になっていた本だなぁって思いながら聞いていたのですが、和氣さんの熱い語り口もあって胸にこみ上げるものが何度もありました。介護って本当に大変だよなあって実感しました。
インタビューの中で言っていた「自分がやりたいことをやってもいい」「ひとりで抱え込まないで介護のプロに任せていいんだよ」といった言葉が特に印象に残りました。
番組の中では、同じ悩みを持っている方だけではなく、今は介護をしてない予備軍の方、現職の介護士の方などから多くの反響が寄せられていました。改めて多くの方が抱えている問題なんだなぁと思いました。
和氣さん自身、介護離職を経験し現在もお母さんの介護を続けられています。2013年から「働く介護者おひとり様介護ミーティング」を主宰し2014年7月にはワーク&ケアバランス研究所を、2016年1月に一般社団法人介護離職防止対策促進機構を立ち上げ、「働く」と「介護」両立の啓蒙活動を展開しています。
この本にはそんな活動を通して知り合った仕事と介護を両立している「働く介護者」の声が集められています。
介護職の基本は利用者さんとその家族の意向を理解すること。家族の方がどういった気持ちで介護をしていて、プロである介護士に任せるようになったかを知ることは、介護の質の向上にも繋がると思います。
和氣さんについては、すっぴん!のブログの方がわかりやすいので引用させていただきました。↓
●すっぴん!インタビュー
ゲストは、介護離職防止対策促進機構代表理事・
ワーク&ケアバランス研究所主宰の和氣美枝さんです。国の調査によると、親や配偶者の介護のために
仕事を辞める「介護離職」をする人は、年におよそ10万人。
働きながら介護をしている人は、291万人。和氣さん自身も、介護離職経験者。
“もうちょっとがんばれるはず…”を重ねた結果、
追い込まれてしまって……。「いまでも、投げ出したくなることは、
しょっちゅうあります(笑) でも、
ケアスタッフさんががんばってくださるし、
めんどくさいことも多いですが、
やっぱり、母がいなくなると寂しいので。」和氣さんは現在、“働く介護者”を支援する
お仕事をされていますが、きっかけは、
6年前、ご自身が“介護者の会”に参加されたこと。「誰も耳を貸してくれなかった話を、
みなさんが親身に聞いてくれて。」とにかく、介護は“情報戦”。
どこに、どんなサービスがあり、どうすれば
受けられるのか。補助制度は利用できるのか。
多くの情報を持ち、それを活用することが
仕事をしながら介護をするには大切、と。そして、和氣さんがもっとも伝えたいことは、
“自分の人生を最優先に考えよう”ということ。介護離職をしても、セーフティーネットはない。
自分の人生は、自分で守らなければ、と。しない、させない、 介護離職。
引用元:https://www.nhk.or.jp/suppin-blog/2016/12/09/