看護師さんが介護福祉施設や訪問看護ステーションなどの介護・福祉系の職場に転職・復職を考えた時におすすめなのが、看護師転職エージェント。多くの看護師さんが利用しています。
でも、転職が初めての方や転職エージェントを利用したことがない方にとっては「どんなことをしてくれるの?」「どんなシステムになっているの?」「怪しくないの?」といった疑問や不安をお持ちの方も多いのではないのでしょうか?
転職エージェントは、求人情報の提供から、面接日時等の調整、採用条件等の交渉、入社日の調整など転職活動の一連をサポートする無料の転職支援サービスです。正式には『有料職業紹介事業所』と呼ばれ、厚生労働大臣から認可を受けた斡旋を目的とした会社の事をいいます。
ここでは、看護師転職エージェントを活用するメリット・デメリット、利用しないデメリット、利用方法、登録から就業までの流れなどを詳しく解説していきます。
看護師が介護施設・訪看に転職・復職する時に看護師転職エージェントを利用するメリット・デメリット
病院やクリニックなどの医療現場で働いてきた看護師さんにとって、介護施設や訪問看護ステーションの情報はなかなか入ってきません。
介護系の職場に転職・復職を考えている看護師さんには以下のような悩みが多く、転職に迷っている看護師さんも多いようです。
- 病棟から介護施設ヘ転職したいけど、どこがいいかわからない
- 訪問看護師として復職したいけどブランクがあるから不安
- 介護施設での看護師の役割や仕事内容がよくわからない
- 介護施設や訪問看護ステーションでは看護師は何人ぐらい働いているのか?
- 給料や休みなどの条件交渉や面接が苦手
- 仕事をしながらなので転職活動がはかどらない
- 人間関係などの内部情報が知りたい
- ハローワークや求人誌で探したけどいい求人が見つからない
看護師転職エージェントを活用すれば、このような悩みが解決できますよ!キャリアアドバイザーが悩みの相談にのってくれるだけでなく、迷いや不安を解消する提案までしてもらえます。
看護師転職エージェントでできること、メリット
転職エージェントを活用すれば、効率良く転職活動を進められます。結果的に自分だけで行う転職活動よりも満足度の高い転職・復職ができる可能性があります。
- 転職・復職に関する相談
- 適性や希望に基づいた求人情報の提供
- ハローワークや求人誌などに掲載されない非公開の求人案件の紹介
- 面接や見学の日程調整
- 履歴書・職務経歴書の添削や面接対策・アドバイス
- 退職手続きのサポート
- 入社時期の調整
- 給与や勤務日などの雇用条件の交渉
- 応募先の詳細な内部情報(離職率や雰囲気など)
- 就業後の悩みに対するサポート
とにかく、転職活動に必要なすべてのサポートを無料でしてもらえます。
キャリアアドバイザーと直接話をするので「人間関係の良い職場を紹介して!」といった希望も伝えることができます。
採用が決まって就業してもすぐに退社してしまっては、転職エージェントは成功報酬を受け取ることができないので、できる限りのサポートをしてくれます。
また、自分のキャリアについて客観的にアドバイスしてもらえるので、自分では思ってみなかった適性を見つけることもあります。
転職希望者の希望と採用側の事業所の希望をマッチして紹介してもらえるので、内定のスピードもはやくお互いにマッチした転職になるのもメリットです。
看護師の介護施設への転職で転職サイトを利用しない、使わないデメリット
事前に内部情報を知っていなかったために、介護施設への転職に失敗した看護師の声です。
- 介護士と看護師の立場や関係がはっきりしてない職場なので、看護師としての仕事よりも介護士と同じ仕事が多い。
- 看護師の仕事なのに、古参の介護士にあれこれやり方を指示されてしまう。
- 家と子供の保育園の近くの勤務地を選びましたが、実際は残業も多く、時間通りに上がれずに、子供の迎えが遅れてしまうこともあります。
- 面接の段階で自分の希望や状況をしっかり伝えることができず、希望と違った働き方になってしまった。
- 看護師の人数が足りず、残業が多く休みも取ることができない。
- 同僚や上司、施設の雰囲気が思っていたのと違った
転職エージェントを活用していれば、事前に内部情報を知ることができます。転職エージェントを利用しない、自分だけで転職活動をする時のデメリットになります。
転職エージェントを利用する時のデメリット
デメリットはほとんどないのですが、唯一あるのが担当者であるキャリアアドバイザーとの相性。人間ですから、誰でも合う合わないはありますよね。
こちらの要望をうまく理解してもらえない、エージェントとしての経験が少ない、強引に押しつけてくる、早く話を進めようとするなど、コミュケーションを取るのが難しかったりする場合もあります。
また、もともと保有している求人案件が少ない、探している地域の求人案件が少ない、こちらの条件に合う求人案件を提案してもらえないといった転職エージェントもあります。
このような場合には、他の転職エージェントを利用してみましょう。1社だけでなく、複数登録しておくことをおすすめします。
転職エージェントは他の転職支援サービスとの併用を許可していますので、複数登録しても規約違反などになる心配はないですし、紹介してもらえないといったこともありません。
自分に合った転職エージェントを探すのも転職・復職を成功させる秘訣ですね。
転職エージェントと転職(求人)サイトとの違いは?
転職エージェントは、専任のキャリアアドバイザー(担当者)がついて就業までのサポートをしてもらえるサポートです。
良い転職エージェントになればなるほど、職場の詳細や人間関係などの内部情報まで把握しています。離職率や職場の雰囲気、人間関係など、さまざまな情報を事前に教えてくれるので、その職場に応募する前に内部の情報を知ることができるのが特徴です。
一般的な転職サイトでは、掲載されている求人から探して自分で応募するといった流れになります。給与や休み、福利厚生などの情報は掲載されていますが、人間関係や職員数などの内部情報までは掲載されていません。
相談などはいらないから、自分のペースで決めたい方には転職(求人)サイトが向いているといえます。
転職エージェントを無料で利用できる理由
転職エージェントでは、採用を検討している事業所から採用条件をヒアリングし、サービスに申し込んだ転職希望者の希望とマッチして採用にいたった場合に成功報酬を受け取ることで運営されています。
なので、転職希望者から利用手数料をもらうことはありません。
採用側の事業所の多くは、即戦力を求めています。転職エージェントを経由することで、年齢や経験、能力、希望条件から応募者を絞り込め採用業務の効率化を図ることができるのです。
転職エージェントのフィルターを通った転職希望者を事業所に紹介するので、内定の確率も高くお互いにメリットのあるサービスといえるでしょう。
転職サイトの場合は、採用にかかわらず掲載費用が固定でかかります。掲載費用は安くても、多数応募が合った場合や希望の人材の応募がない場合は採用業務で担当者が忙殺されてしまうといったこともあるようです。
看護師転職エージェントを活用するメリット・デメリットまとめ
転職を考えている方の失敗で多いのは、急いで転職を進めるといったことです。転職したい理由を整理して、焦らずに自分のライフスタイルに合った勤務先をじっくり吟味することをおすすめします。
看護師さんの介護福祉施設や訪問看護ステーションへの転職・復職では、わからないことや不安もたくさんあると思います。わからないことや不安をそのままにしないで、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
ハローワークや求人誌などでの求人で転職を失敗した方にも、転職エージェントの活用はおすすめです。