高校を卒業してから県立の看護師専門学校に入学して勉強し、国家試験に合格して看護師として働き始めました。県立の学校だったため、系列の県立病院で研修を受け、そのまま同じ病院に就職をしました。
県立の総合病院だったこともあり、仕事にはやりがいを感じましたが、もっと患者さんに寄り添った仕事をしたいと考えるようになりました。
そこで転職を考えるようになり、訪問看護ステーションと有料老人ホームを運営している介護事業所に転職することを決めました。
この記事は、病院の看護師から訪問看護ステーションと有料老人ホームを運営している介護事業所へ転職した看護師さんの転職体験記です。
病院から訪問看護ステーションに転職
働き始めたら、訪問看護ステーションでの仕事にもやりがいを感じましたし、人間関係も良好でしたが、仕事に関する面ではメリット・デメリットがあると感じました。
訪問看護師として訪問看護ステーションで働いて良かったこと
訪問看護師として訪問看護ステーションで働いて感じたことは、看護の仕事だけでなく介護の仕事にも携わることができたということでした。
研修では介護の実習も受けましたが、病院ではほとんど介護の経験を積むことができませんでした。
介護施設では、介護士が中心となりながらも臨機応変に対応しなければならないことが多いので、介護の経験を積むことができるようになりました。
介護士と意思疎通をとるようになったことで、スタッフ同士との意思疎通と連携がうまくいくようになって職場の雰囲気もとてもいい感じでした。
転職した訪問看護ステーションでは訪問介護やデイケアサービスを中心に行っていたので夜勤がないことも助かりました。定時に出勤して定時に帰宅することができるので、家事や子育ての両立ができることに大きなメリットを感じました。
夕方には帰宅できるので、子供が学校から帰ってくるときに迎えられるのが良いと満足しています。
看護師として介護施設で働く場合のデメリットは?
同じ介護事業所では有料老人ホームも運営していることもあり、有料老人ホームで看護師として働く機会もありました。
ただ一方で、看護師として有料老人ホームなどで働くことによってデメリットがあると感じたこともあり、それは介護施設では当然ながら介護士が中心になって仕事をするので、看護師の資格を生かすことができる仕事が少ないと感じました。
介護を受けている方が体調を崩したときは、介護施設が提携している病院にすぐ運ぶことになっているので、看護師としてできることが少ないことに残念さを感じました。
さらに怪我などをして処置をすることになったとき、介護施設では看護師がいるものの医師が常駐しているわけではないので、医師に連絡が取れないときは自分で判断をしなければならないので責任が重大で時には大きなプレッシャーを感じることがありました。
また、介護施設で働いているのは圧倒的に介護士が多いので、看護師しかできない仕事があるときは、仕事の割り振りが多くなるのでかなり忙しいことがありました。
一人が休んでしまうと介護士など他のスタッフに仕事を任せることができないので、残業をしなければならないこともあるので融通が利きづらいというのもデメリットだと感じました。
結果として、転職して良かった…。
しかしそれでも転職したことで、家庭の雰囲気が良くなりましたし、高齢者と向き合うことの大切さや寄り添って仕事ができることにやりがいを感じています。
介護の仕事はこれからも需要が高まると予想できるので、早くから現場で対処できる力を身に着けたいと考えています。