介護事務の主な仕事内容は？

2024年4月28日

介護事務とは、複雑化する介護報酬請求等に対応できる専門的な知識を持った事務職です。超高齢化に伴い新しい介護施設の増加や大型化が進み、介護士と同様に今後ますます必要とされる職種です。

介護事務の主な仕事内容

介護保険制度は介護サービスにかかる費用のうち、 9割は国や地方自治体が負担し、残りの1割は利用者が負担するというシステムになっています。

介護福祉士、ヘルパーさんがおこなった介護サービスの記録をもとにサービス提供実績報告書を作成します。
そのサービス提供実績報告書をもとにパソコンで専用ソフトを使って介護給付費明細書（レセプト）を作成します。介護給付費明細書は国や自治体への介護報酬請求に必要な書類です。
作成したサービス提供実績報告書と介護給付費明細書はケアマネジャーに確認後、国民保険連合会（国保連）に電送にて提出します。
介護サービスにかかった費用のうち、利用者負担分の利用者への費用請求、領収書作成も行います。

施設の利用を検討している利用者の方や家族にとって、初めて接する受付の職員の応対の印象はとっても大切です。

「おもてなしの心」を持った笑顔での応対を心がけましょう。

利用者が受ける介護サービスの予約確認・連絡調整、関連施設や他の事業者との連絡調整なども行います。

例えばデイサービスの利用者から「今日は行くことができない」などの連絡が入れば、担当の職員に連絡を入れ確認します。このような時には、事務員だけの判断でキャンセルを受け付けずに必ず担当職員に確認をとり対応しましょう。

勤務先によっては、帳簿の管理や売上の計上、予算の編成など経理全般、ヘルパーの勤怠管理や給与の計算、連絡調整などのスタッフ管理もおこなうこともあります。

介護職員として働いている方も、介護保険制度やサービス利用料の知識を得ることで仕事の幅が広がります。

利用者やその家族の方から、介護保険サービスの自己負担額などについて質問されたときにも答えることができれば、信頼が増し自信を持って仕事をすることができます。

勤務する施設や事業所によっては、サービス提供責任者が介護報酬の請求をするための事務作業も多くあります。

サービス提供時の契約などの手続きにも対応できるので、介護事務の知識を持ち合わせていればサービス提供責任者への近道にもなります。

介護職が初めての方は、介護サービスの名称や用語に慣れるまでに時間がかかります。講座を受講すればすんなりと仕事に入ることができます。
体力に不安があって介護職から事務職に変わりたいと思っているけど、事務仕事が初めてだったり、パソコン操作に不慣れで不安な方には、介護事務講座で基本をしっかり学ぶことができます。
介護福祉士を取得してサービス提供責任者を目指したいけど、事務仕事をやったことがなかったりパソコン操作が苦手な方にもオススメです。
現役のケアマネジャー、介護福祉士、ヘルパーの方からも注目されています。介護報酬改正に対応した新しい内容の介護保険のしくみ、サービス費用、介護レセプトについての知識を広げることができます。
介護職に興味があって、子どもが手を離れたら働きたいと思っている方。実務はデスクワーク中心なので体力的な不安も少なく、長く安定して働くことができます。

介護事務の資格については、別記事の「介護事務におすすめの資格｜資格取得するメリットは？」をご覧ください。