デイサービスは、無資格・未経験でも働くことができます。
しかしいきなり働くのは不安という方は、資格取得を検討されてはどうでしょうか。
介護職員として働くうえで必要な知識と技術、考え方のプロセスを学習できるので、自信を持って仕事に入ることができます。
ここでは、資格を取得したほうがいい理由、取得するべき資格をご紹介します。
資格を取得したほうがいい理由
介護事業所で働く人は、みんながみんな資格を持っていたり経験豊富というわけではありません。
法律で定められた有資格者の人員配置基準を満した介護事業所であれば無資格・未経験の人でも働くことができます。
資格は無いけど経験豊富な年長者、資格は持っているけど入ったばかりで経験が浅い若い子、資格も持っていてある程度経験のある人。
現場では資格や知識、経験値が違う人が入り混じって働いているのが現状です。なので、聞く人によって言うことや、やり方がそれぞれ違うということが多々あります。
この人にはこう言われるけど、あの人にはああ言われるといったような…。
介護について基礎の知識がないから、誰の言葉を信じていいのやら…。
また、いつもそばに教えてくれる先輩がいるわけではありません。
現場で忙しそうにしている先輩に聞くこともままならない状況が結構あります。
このような状況が続くと自信もなくなり、次第に仕事への不安感を覚え介護の仕事を辞めてします方もいます。
いいのか悪いのかわからない状況で利用者さんの介護を続けることは非常に危険です。基礎を知っていれば応用も効きます。
自信を持って利用者さんと向き合って仕事をするためにも、介護について基礎知識と技術をきちんと教えてもらう機会が必要です。
取得するべき資格は?
どちらの資格でも無資格・未経験で取得することができます。
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
介護職員初任者研修は介護職員として働くうえで必要な知識と技術、考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるように研修することを目的としています。
実務者研修(旧ヘルパー1級)
実務者研修は介護職員初任者研修の上級の資格。
実務者研修修了は、実務経験に加えて介護福祉士国家試験の受験資格になっています。
介護職員初任者研修を修了していると、9科目、130時間が免除され320時間の受講で修了できます。
どちらを取得したらいいの?
はじめて介護のお仕事をめざす方には、介護職の入門資格ともいえる介護職員初任者研修がおすすめです。
介護職初心者がまず知るべき介護の基礎的な知識・技術から応用までを学ぶことができます。
- 食事や入浴の介護、移動・移乗の介護、排泄の介護など、介護職員に必要な基礎技術を実際に介護用ベッドや車いすを使って実技指導を受けることができます。←ココが重要。実際に役立つ技術を学ぶことで自信がつきます。
- 総合演習では、仕事で役立つ応用力が身につけることができます。
- 実務者研修にはより高度な介護課程IIIと医療的ケアの演習がありますが、基礎的な実技実習はありません。
デイサービスのスタッフが持っている主な資格
生活相談員
- 社会福祉士
- 社会福祉主事
- 精神保健福祉士
- 介護福祉士
看護職員
- 看護師(正・准)
介護職員
- 介護福祉士
- 介護職員基礎研修修了者
- 介護職員初任者研修修了者
(旧ホームヘルパー2級)
調理職員
- 管理栄養士
- 栄養士
- 調理師
機能訓練指導員
- 理学療法士(PT)
- 作業療法士(OT)
- 言語聴覚士(ST)
- 看護職員
- 柔道整復師
- あん摩マッサージ師
まとめ
デイサービスは施設勤務に比べ就業時間も短く夜勤もないので、はじめて介護のお仕事をめざす方にとって働きやすい環境です。
体力的に不安がある方、介護の仕事がどんな仕事か経験してみたい方や子育て後の再就職にもいい環境ではないでしょうか。
常勤ではなくパート勤務や自分のでれるシフトも選ぶこともできる職場も多いので無理なく働くことができます。
まずは介護職員初任者研修を取得して、仕事に慣れたところで、長く仕事を続けようと思ったら介護福祉士を目指して実務者研修を取得するのがいいと思います。
いきなり実務者研修を取得する方もいますが、介護の仕事について理解した上で次のステップに進んでも遠回りにはならないと思います。
また仕事を始めてから職場や先輩からの勧めで、介護職員初任者研修を受講される方も多くいます。
今までの疑問や不安がスッキリしますので、より仕事が円滑にできるよになり受講してよかったという方が多いようです。
デイサービスでの仕事内容については、別記事の「デイサービスでの無資格の仕事内容は?」をご覧ください。