介護施設で働く二人の看護師さん

介護職の仕事

看護師として働く介護福祉施設の種類は?職場の選び方

看護師として、もっと寄り添う看護がしたい!自分のペースでゆっくりじっくり働きたい…。

ブランクがあるから、現場の最前線や高度な専門医療が必要な病院では最新の看護知識や技術についていけるか不安…。

こんな悩みを持っている看護師さんも多いのではないのでしょうか?このような看護師さんにおすすめの転職先・復職先が介護福祉施設です。超高齢者社会を迎え、介護福祉施設においても看護師は欠かせない存在になっています。

介護福祉施設は病院・個人病院を子育てで退職した看護師さんの復職が多く、時給が高いのが特徴。年齢を重ねても働き続けることができる職場なので、特に35歳以上の看護師さんに人気の転職先になっています。

ここでは、看護師の資格を活かして働くことができる介護福祉施設の種類、職場の選び方、転職に活用したいベストな方法、病院から転職することで得られるメリットなどについてご紹介していきます。

病院などから介護福祉施設に転職や、復職として介護福祉施設への転職をお考えの看護師さんは、ぜひご参考に!

看護師資格を活かして働くことができる介護福祉施設の種類

高齢者の女性と談笑する看護師さん

介護福祉施設は、パート勤務、日勤のみ、正社員、非常勤など、働き方の選択肢が幅広く、ライフスタイルに合わせた働き方ができるのが人気の理由です。

民間企業が運営する有料老人ホームでは、看護師手当など高待遇の求人

特養、老健、有料老人ホームなどの高齢者介護福祉施設で働く看護師は、利用者さんの健康管理と日常的に必要な医療行為などが主な仕事内容です。

特別養護老人ホーム(特養)- 看護師

主に社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な要素が強い介護福祉施設です。常に介護を必要とする「要介護3以上」の認定を受けた在宅介護が困難な高齢者の方が入所します。終身利用する方が多く、一人ひとりとじっくり向き合えます。

特養では、人員配置基準によって看護師の配置が定められています。ただし、夜間に対する規定は特にないため、日中のみ看護師が常駐しているという施設も多いのが現状です。

民間企業などが運営する有料施設との違いは、入居一時金などがない、所得に応じた負担軽減の制度がある、全国どこでも利用料に大きな差がないことなどです。

平均入所定員数(67.8人)の場合の職員配置基準:
介護職員と看護職員の総数23人(うち看護職員は3人以上)

老人保健施設(老健)- 看護師

介護老人保健施設は、医療法人や社会福祉法人などが運営する公的な介護保険施設です。病院から退院した回復期の利用者さんが、医療ケアやリハビリを受けながら、自宅での生活に戻ることを目的としています。

介護職員以外にも、医師や看護士、理学療法士など、リハビリの専門家が常駐し連携して業務にあたっています。

平均入所定員数(88.8人)の場合の職員配置基準:
介護職員と看護職員の総数30人(うち看護職員は9人以上

有料老人ホーム- 看護師

介助の必要がない方でも安心のために入居できる「住宅型有料老人ホーム」と介護サービスを提供する「介護付き有料老人ホーム」の2種類があります。民間企業が主に運営していて、接遇マナーなどもより求められます。

「住宅型有料老人ホーム」では、看護師の人員配置の規定は特にありません。看護師の常駐が必要ないので、看護師の求人については施設のサービス形態によってさまざまなケースがあります。

「介護付き有料老人ホーム」に関しては、入居人数に応じて配置する看護師の人数が規定されています。ただし、夜間に対する規定は特にないため、日中のみ看護師が常駐というところも多く夜勤がない職場もあります。

「医療対応型住宅型有料老人ホーム」「高齢障害者向け賃貸住宅 ナーシングホーム」など、医療サービスを全面に打ち出した施設では、看護師が常駐して24時間体制が取られているところが多いようです。

デイケア(通所リハビリテーション)- 看護師

デイケアは、リハビリテーションの必要性が高い方、医療的ケアが必要な方が通う通所施設です。介護老人保健施設、病院、クリニックなどと連携しているところも多くあります。

看護師の他、介護を専門とするヘルパーや介護士、ケアマネ、あるいは作業療法士、理学療法士らと協力して業務を行います。

夜勤がなく、週3~5日OK、週休2日制(土・日休み)だったり年末年始休暇が取れる職場が多いので、ママさんナースやプライベートも充実したい方には働きやすい職場といえます。

こんな方におすすめ

  • もっと寄り添う看護がしたい
  • 家事・育児と仕事の両立をしたい
  • プライベートの時間を大切に自分のペースで働きたい
  • 子育てなどでブランクがあるので、最新の看護知識や技術についていけるか不安

看護師さんの介護施設での役割・仕事内容

介護福祉施設の種類とサービスの特徴

看護師資格を活かした転職・復職での介護福祉施設の選び方

介護施設で働く看護師さん

看護師さんが介護福祉施設に転職・復職する理由はさまざまです。まずは、なぜ自分が転職・復職したいか?を明確にしましょう。

  • 年齢的にまったりとした職場がいい
  • 子育て・家事、親の介護などがあるので、自分のペースで働ける職場がいい
  • 最新の看護技術についていけるか不安
  • 病院での人間関係に疲れた
  • 病院での夜勤がつらい      ・・・など。

介護福祉施設は、日勤のみや残業なし、短時間・週2日〜3日OKといった職場も多く家事や子育てなどで夜勤ができない方や、プライベートの時間を大切にしたい方にとって働きやすい職場です。

でも、通勤に便利で自分のペースで働けて、人間関係も良くて、給料もそこそこ…などをハローワークや求人誌・転職サイトだけで探すのは無理がありますよね!

そこで、おすすめなのが転職エージェントです。担当コンサルタントに働き方の希望や転職に対しての不安や疑問を相談して、自分にあった介護福祉施設を提案してもらうのがベストな方法です。

看護士さんの介護福祉施設への転職・復職に活用したいベストな方法

看護師さんの転職・復職では、転職エージェント(転職支援サービス・人材紹介会社とも呼ばれます)の活用をおすすめします。

転職エージェントは、地域の求人情報に精通したコンサルタント(担当者)による様々なサービスがすべて無料で受けらるサービスです。希望の条件に沿った求人の紹介から、応募手続き・面接対策、給料交渉、日程調整など全面的にバックアップしてくれます。

ハローワークや求人誌には掲載されていない非公開求人情報、施設の内部情報や人間関係など、他では手に入らない詳細な情報を得ることができるのもメリットのひとつです。

特に病院での人間関係に疲れて転職を決意した方にとっては、内部情報や人間関係を事前に得ることができるのは大きな助けになるはずです。

また、各施設の採用担当者とのパイプも強いので、採用されやすい人材の傾向も熟知していてミスマッチの少ない転職につながります。

病院勤務の看護師さんは日々の業務が忙しく不規則な方も多く、仕事と両立しながらゼロからの転職活動は大変です。希望していた施設の求人が終了してしまったり、転職したいけど転職活動の時間が全くとれない・・という事態も起こりえます。

このようなことから、仕事をしながらの転職活動には、転職エージェントの活用がおすすめです。

病院から介護福祉施設に転職・復職することで得られるメリット・デメリット

あまり高度な医療行為があまり行わないので、ブランクのある看護師さんにも復帰しやすい職場といえます。

最新の医療情勢や看護技術を学んだり習得できる機会が少なくなる面はデメリットですが、医療ミスやインシデントに対する精神的な負担は少なくなるメリットがあります。

しかし医師が常駐しない施設もあるため、看護師の判断で行動することもあり責任感は重くなる面も・・。その反面、病院のようにみんなが看護師というわけでないので、他の職種と役割分担ができていて人間関係でのストレスが少ないです。

介護福祉施設での看護師さんの需要は高く、日勤のみ、夜勤なし、週に2日〜3日のパート勤務、土日休み、年末年始休み、看護師手当が高いなど・・希望に沿った働き方ができる求人が多いのはメリット。

その他には、医者、看護師以外の介護士、ケアマネなど他職種との連携が必要になるので、コミュニケーションスキル、介護スキルが身につくことも大きなメリットですね。

看護師さんが転職・復職におすすめな介護福祉施設のまとめ

介護福祉施設には高齢者の利用者さんが入所していて、病院のようにさまざまな症状・年齢の患者さんがいる状況が大きな違いになります。

急性期の利用者さんは基本的に入所していないので、じっくりと利用者さんに向き合った看護をすることができます。

看護師の病院以外で最も就業率が高い職場が介護福祉施設です。看護師さんの需要は高いので、病院勤務よりも好待遇、高収入になることもあります。

病院勤務に疲れた、医療・看護の高度化についていけない、思うように休暇が取れないなど、病院からの転職先として、看護師資格を活かしたブランクからの復職をしたいといった方に介護福祉施設はおすすめ転職・復職先です。

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奥さん(監修者)が現役の介護福祉士・サービス提供責任者のLITTLE SMILES(管理者)です。現場の生の情報をもとに、介護の資格と介護転職に役立つ情報を発信していきます!

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