介護福祉士

介護福祉士国家試験の合格率は?

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介護福祉士国家試験

第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験の合格率は84.3%、66,711人が合格しました。

合格率は昨年度の第34回(令和3年度)の72.3%から大幅に上昇し(12.0ポイントアップ)、過去最高の80%台に到達しました。

受験資格別の合格率は「福祉系高等学校」が92.6.%(2,407人)ともっとも高く、次いで「訪問介護員等」の87.2%(8,577人)、「社会福祉施設の介護職員等」の85.1%(41,411人)となりました。(※その他(89.5%)は受験者数が51人と少ないので除いています。)

合格者の割合では、「社会福祉施設の介護職員等」がもっとも多く62.1.%(41,411人)、次に「訪問介護員等」の12.9%(8,577人)となっています。

受験者数は6年ぶりに7万人台に低下の79,151人となり前回に比べ3,931人の減少、合格者数は66,711人と前回に比べ6,612人の大幅増加になりました。

第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験の合格率

  • 受験者数 79,151人
  • 合格者数 66,711人
  • 合格率  84.3%
試験概要
  • 筆記試験   令和5年1月29日(日)
  • 実技試験   令和5年3月5日(日)
  • 試験地    筆記試験 34都道府県 実技試験 2都府
  • 合格発表日  令和5年3月24日(金)14時

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

合格証書の発送

試験合格者には3月24日(金)付けで合格証書が郵送により発送されます。

見込みで受験申込の方

筆記試験受験票の受験資格欄が「見込み」で受験した方は、「改めて提出する書類」欄に印字されている証明書を、提出期限(令和5年3月31日(金))までに提出する必要があります。証明書を確認後、結果通知が発送されます。

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

試験合格者のうち介護福祉士養成施設の卒業見込で受験した方は、令和5年3月31日(金)までに受験資格を満たすことが合格の条件となっています。卒業証明書等で、当該受験資格を満たしたことを確認した日以降に合格証書が郵送されます。

実務者研修修了見込みで受験申し込みをした方は、実務者研修修了後に交付される「実務者研修修了証明書」を令和5年4月7日(金曜日)まで(消印有効)に試験センターに提出する必要があります。
※第35回試験は、令和5年3月31日までに実務者研修を修了する予定の方が対象となっています。

これまでの介護福祉士国家試験の合格率

第34回(令和3年度)では前年度より1.3ポイント上がり72.3%となりましたが、第35回(令和4年度)の合格率は前年度よりさらに12.0ポイント上がり過去最高の84.3%となりました。

実地回受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
第35回79,15166,17184.3
第34回83,08260,09972.3
第33回84,48359,97571.0
第32回84,03258,74569.9
第31回94,61069,73673.7
第30回92,65465,57470.8
第29回76,32355,03172.1
第28回152,57388,30057.9
第27回153,80893,76061.0
第26回154,39099,68964.6
第25回136,37587,79764.4
第24回137,96188,19063.9
第23回154,22374,43248.2
第22回153,81177,25150.2
第21回130,83067,99352.0
第20回142,76573,30251.3

介護福祉士国家試験の合格者の内訳

合格者の男女別比率

第35回の介護福祉士国家試験の合格者の男女比率は男性の比率は昨年と同じ、女性が約7割、男性が約3割弱となっています。

実地回男(合格者数割合)女(合格者数割合)合計
第35回19,955人(29.0%)46,756人(70.1%)66,711人
第34回17,477人(29.0%)42,652人(71.0%)60,099人
第33回18,366 人(30.6%)41,609 人(69.4%)59,975 人
第32回17,514 人(29.8%)41,231 人(70.2%)58,745 人
第31回20,673 人(29.6%)49,063 人(70.4%)69,736 人
第30回19,906 人(30.4%)45,668 人(69.6%)65,574 人
第29回16,244 人(29.5%)38,787 人(70.5 %)55,031 人
第28回24,869 人(28.2 %)63,431 人(71.8 %)88,300 人
第27回24,466 人(26.1 %)69,294 人(73.9 %)93,760 人

合格者の受験資格別の合格率・割合

第35回 介護福祉士国家試験 合格者の受験資格別割合

第35回の介護福祉士国家試験の合格者の受験資格別の割合では、社会福祉施設の介護職員がもっとも多く、受験者数は48,690人、合格者数は41,411人、合格率は85.1%、割合は62.1%となっています。

次に介護職員初任者研修・旧ヘルパー2級などを取得している訪問介護員の割合が12.9%となっています。

福祉系高等学校の割合は3.6と少ないものの、受験した2,598人のうち2,407人が合格、92.6%と高い合格率になっています。

区分受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)割合(%)
総数79,15166,71184.3100.0
介護福祉士養成施設7,7845,88875.68.8
老人福祉施設の介護職員等42,41235,67984.153.5
障害者福祉施設の介護職員等5,6465,16691.57.7
保護施設・児童福祉施設の介護職員等55750089.80.7
その他の社会福祉施設の介護職員等756688.00.1
社会福祉施設の介護職員等の合計(注1)48,69041,41185.162.1
訪問介護員9,8378,57787.212.9
介護老人保健施設の介護職員等5,1394,12680.36.2
医療機関の看護補助者5,0464,25184.26.4
福祉系高等学校(専攻科を含む)2,5982,40792.63.6
 その他(注2)575189.50.1

(注1)社会福祉施設の介護職員等の合計は老人福祉施設・障害者福祉施設・保護施設・児童福祉施設・その他の社会福祉施設の介護職員等の合計です。
(注2)「その他」は、介護等の便宜を供与する事業を行う者に使用される者のうち、その主たる業務が介護等の業務である者等である。

「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、平成29年度(第30回)から、養成施設ルートが介護福祉士国家試験の受験資格となりました。

なお、養成施設を令和8年度末までに卒業する方は、卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、介護福祉士になることができます。

この間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。

令和9年度以降に養成施設を卒業する方からは、国家試験に合格しなければ介護福祉士になることはできません。

引用:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

合格者の年代別の割合

第35回の介護福祉士国家試験の合格者の年齢別の割合では、21歳から30歳までの割合がもっとも高く、次に41歳から50歳までの方の割合が高くなっています。

前年からもっとも変化があったのは21歳から30歳までの割合がもっとも高くなったこと、少し変化があったのは~20台の割合が若干減少、21〜30台、51 ~60台、61台〜の割合が若干増加しているところです。

介護職は年齢が高くなっても働くことができる職種なので、給料に直結する介護福祉士の資格を年齢に関係なく取っておきたい意思の現れとも考えられます。

全体的には、子育てなどが一段落して、再就職・パート先として介護職に就いている方が多い印象です。

年齢区分(歳)実地回合格者数(人)割合(%)
~20第35回5,0017.5
第34回4,6787.8
第33回4,6717.8
 第32回4,7978.2
 第31回5,0787.3
 第30回5,4818.4
 第29回2,4775.0
 第28回2,6553.0
 第27回2,6782.9
21 ~30第35回16,93425.4
第34回14,64924.4
第33回15,37925,7
 第32回14,65324.9
 第31回17,33624.9
 第30回16,75325.4
 第29回13,18724.0
 第28回20,04222.7
 第27回20,86522.3
31 ~40第35回12,92019.4
第34回11,81019.7
第33回12,16120.3
 第32回12,04320.5
 第31回14,27420.5
 第30回13,67920.9
 第29回12,39322.5
 第28回21,39524.2
 第27回23,27524.8
41 ~50第35回16,87725.3
第34回16,00326.6
第33回15,37526.2
 第32回15,79726.9
 第31回19,25327.5
 第30回18,21727.8
 第29回16,28529.6
 第28回26,82630.4
 第27回28,56930.5
51 ~60第35回12,19718.3
第34回10,72417.8
第33回9,90616.5
 第32回9,52216.2
 第31回11,47616.5
 第30回9,69314.8
 第29回8,90316.2
 第28回14,61616.6
 第27回15,50116.5
61 ~第35回2,7824.2
第34回2,2353.7
第33回2,1233.5
 第32回1,9333.3
 第31回2,3193.3
 第30回1,7512.7
 第29回1,5162.8
 第28回2,7663.1
 第27回2,8723.0

合格者の都道府県別の割合

第35回の介護福祉士国家試験の合格者数は、大阪府が5,775人ともっとも多く、2番目に東京都の5,307人、3番目に神奈川県の4,668人となっています。

1番目〜3番目は第34回と同様の結果になり、第35回の合格者数の総数は66,711人となりました。

都道府県名第35回(人)第34回(人)第33回(人)第32回(人)第31回(人)第30回(人)第29回(人)
1 北海道3,1582,7682,9432,9673,3673,3412,809
2 青森県696730761775963894689
3 岩手県647632623625742619513
4 宮城県1,2011,1691,0889611,2261,061921
5 秋田県609520568601770698613
6 山形県580554501533681617486
7 福島県9478658078381,035972774
8 茨城県1,3471,1669671,0681,2791,164872
9 栃木県833796665788877803618
10 群馬県1,0049919138431,1261,041782
11 埼玉県3,8613,3633,3153,0093,6263,2782,939
12 千葉県3,1092,7092,7302,6453,0172,7612,337
13 東京都5,307 4,691 4,864 4,5485,2335,0264,382
14 神奈川県4,6684,2864,278 3,9314,7144,3883,948
15 新潟県1,1431,0779741.0961,2321,2451,033
16 富山県475502445465576578448
17 石川県607548530492606640508
18 福井県425395356434447457320
19 山梨県465352315361450418283
20 長野県1,0591,0268121,0061,2111,2161,002
21 岐阜県1,0249829329791,100995782
22 静岡県1,8831,7281,6461,6442,0781,9021,696
23 愛知県3,4083,1093,1363,0073,5253,3702,854
24 三重県9538177778131,050941713
25 滋賀県681696648712772791571
26 京都府1,4551,3531,4241,3701,6571,6031,372
27 大阪府5,7754,962 5,305 4,8095,7635,0704,357
28 兵庫県3,4583,2293,2032,9103,3473,1672,615
29 奈良県892771735682863756565
30 和歌山県605526586539658587455
31 鳥取県240211263293401392383
32 島根県344361326380464476390
33 岡山県1,1391,0081,0791.0491,2401,256958
34 広島県1.4501,3481,3311,2921,5871,5511,248
35 山口県696586588698791680673
36 徳島県469392365462488404376
37 香川県497392464439507498364
38 愛媛県832733751765857884594
39 高知県330348380371477437375
40 福岡県2,5252,2832,3142,2902,6912,5302,190
41 佐賀県485422373338468440382
42 長崎県9107678378191,0381,001837
43 熊本県1,0158999019771,1011,089912
44 大分県716685708683789817694
45 宮崎県708604636666828758649
46 鹿児島県1,1341,0451,0229881,1021,1291,005
47 沖縄県945702791784915832742
その他1000112
総 計66.71160,09959,97558,74569,73665,57455,031
(注)合格者の受験時の住所による。その他は、外国に住所を有する者である。

介護福祉士登録者

1,874,926 人(令和5年2月末現在)となっています。

介護福祉士 筆記試験の合格基準

第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験の合格ラインになる合格基準点です。

合格基準点は、昨年度の78点から3点下がりました。一昨年の第33回(令和2年度)と同じ合格基準点になっています。

筆記試験の合格基準

試験日:令和5年1月29日(日)

以下の2つの条件を満たした者が筆記試験の合格者となります。

  1. 総得点125点に対し、得点75点以上
  2. 「11科目群」すべてにおいて得点すること

※全125問、1問1点です。
※毎年総得点の60%程度を基準として、その年の問題の難易度で補正されます。

実技試験の合格基準

試験日:令和5年3月5日(日)

筆記試験の合格者が実技試験を受験できます。

  1. 総得点100点に対し、得点53.33点以上

※毎年総得点の60%程度を基準として、その年の問題の難易度で補正されます。

実地回筆記試験実技試験
第35回(令和4年度)75点53.33点
第34回(令和3年度)78点53.33点
第33回(令和2年度)75点53.33点
第32回(令和元年度)77点46.67点
第31回(平成30年度)72点46.67点
第30回(平成29年度)77点60.00点
第29回(平成28年度)75点53.33点
第28回(平成27年度)71点46.67点
第27回(平成26年度)68点46.67点
第26回(平成25年度)68点46.67点
第25回(平成24年度)69点53.33点

まとめ

第35回の介護福祉士国家試験の合格率は84.3%と過去最高になりました。前年(第34回)の72.3%からさらに12ポイント高くなり、今までの最高の第31回の73.7%を大幅に超える合格率になりました。

合格者数は6,612人の大幅増加になりましたが、受験者数は2年連続で減少し、34回の昨年度に比べ3,931人減少しています。

年齢別では、〜20歳の合格者の割合は若干の減少、21歳〜30歳は微増、31歳〜40歳は微減、41歳〜50歳は若干の減少、51歳〜60歳は増加、61歳〜も増加となっていて、51歳以上の年代で増加傾向がみられました。

介護職では、国家資格である介護福祉士の資格を取得することで待遇や仕事の幅が大きく変わります。また、年齢が高くなっても働き続けることができる職場です。

このようなことから、資格取得の重要性を感じている実務経験の長い介護職員が高いモチベーションで国家試験に挑んだ結果だと思われます。

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