介護福祉士国家試験

介護福祉士

介護福祉士国家試験の合格率は?過去の試験の合格基準点も紹介

介護福祉士国家試験の過去5年間(第32回〜第36回)の合格率は69.9%〜84.3%の間で推移していて、他の介護·福祉系の資格と比べても合格率の高い試験となっています。

令和6年1月28日(日)に実施された第36回介護福祉士国家試験の合格発表が、3月25日(月)午後2時に公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されました。

第36回(令和5年度)介護福祉士国家試験の合格率は82.8%、61,747人が合格しました。

合格ラインである合格基準点は67点と9年ぶりに60点台になりました。

ここでは、介護福祉士国家試験の合格率、都道府県別の合格者数、職種別合格者数、合格基準点などについて詳しくご紹介します。

介護福祉士国家試験の合格率・受験数・合格者数

第36回(令和4年度)介護福祉士国家試験結果

昨年第35回の受験者数は6年ぶりに7万人台に減少し79,151人でしたが、今年度の第36回の受験者数は74,595人となり、さらに4,556人の減少になり、3年連続で受験者数の減少という結果になりました。

第36回の合格率は82.8%となり、昨年度第35回の84.3%(過去最高)から1.5ポイント下回りましたが、80%の大台は維持しました。

受験資格別の合格率は「福祉系高等学校」が91.4.%(2,157人)ともっとも高く、次いで「訪問介護員等」の89.0%(8,481人)、「社会福祉施設の介護職員等」の83.4%(38,363人)となりました。(※その他(89.3%)は受験者数が56人と少ないので除いています。)

合格者の割合では、「社会福祉施設の介護職員等」がもっとも多く62.1.%(38,363人)、次に「訪問介護員等」の13.7%(8,481人)となっています。

  • 受験者数 74,595人
  • 合格者数 61,747人
  • 合格率  82.8%
試験概要
  • 筆記試験   令和6年1月28日(日)
  • 実技試験   令和5年3月6日(日)
  • 試験地    筆記試験 35都道府県 実技試験 2都府
  • 合格発表日  令和6年3月25日(月)14時

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

これまでの介護福祉士国家試験の合格率

過去最高の第35回(令和4年度)の84.3%からは1.5ポイント下がりましたが、第36回(令和5年度)も82.8%と80%台を維持し依然として高い合格率となっています。

実地回受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
第36回74,59561,74782.8
第35回79,15166,17184.3
第34回83,08260,09972.3
第33回84,48359,97571.0
第32回84,03258,74569.9
第31回94,61069,73673.7
第30回92,65465,57470.8
第29回76,32355,03172.1
第28回152,57388,30057.9
第27回153,80893,76061.0
第26回154,39099,68964.6
第25回136,37587,79764.4
第24回137,96188,19063.9
第23回154,22374,43248.2
第22回153,81177,25150.2
第21回130,83067,99352.0
第20回142,76573,30251.3

介護福祉士国家試験合格ラインの予想

過去5年間(第31回〜第35回)の筆記試験の合格ライン(合格基準点)は72点〜78点のあいだで推移していましたが、第36回は67点と9年ぶりに60点台になりました。

筆記試験の合格基準

通常の合格ラインは60%程度(75点)ですが、その年の問題の難易度で補正されるので、その都度、若干変動します。

さらに、試験科目11科目群すべてにおいて得点が必要です。一部の科目の総得点で60%以上得点していてもダメということです。

以下の2つの条件を満たした者が筆記試験の合格者となります。

  • 総得点(125点)の60%程度以上(問題の難易度で補正した点数以上)
  • 試験科目「11科目群」すべてにおいて得点すること

試験科目

  1. 人間の尊厳と自立、介護の基本
  2. 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
  3. 社会の理解
  4. 生活支援技術
  5. 介護過程
  6. 発達と老化の理解
  7. 認知症の理解
  8. 障害の理解
  9. こころとからだのしくみ
  10. 医療的ケア
  11. 総合問題

(注意)配点は、1問1点の125点満点である。

※全125問、1問1点です。
※毎年総得点の60%程度を基準として、その年の問題の難易度で補正されます。

筆記試験の概要についてはこちら

実技試験の合格基準

  • 総得点(100点)の60%程度を基準として、その年の問題の難易度で補正されます。

実技試験概要・合格通知についてはこちら

実地回筆記試験実技試験
第36回
(令和5年度)
67点53.33点
第35回
(令和4年度)
75点53.33点
第34回
(令和3年度)
78点53.33点
第33回
(令和2年度)
75点53.33点
第32回
(令和元年度)
77点46.67点
第31回
(平成30年度)
72点46.67点
第30回
(平成29年度)
77点60.00点
第29回
(平成28年度)
75点53.33点
第28回
(平成27年度)
71点46.67点
第27回
(平成26年度)
68点46.67点
第26回
(平成25年度)
68点46.67点
第25回
(平成24年度)
69点53.33点

介護福祉士国家試験の合格者の内訳

合格者の男女別比率

第36回の介護福祉士国家試験の合格者の男女比率は男性の比率は、女性が約7割、男性が約3割となっています。昨年度から女性の比率が少し下がっています。

実地回男(合格者数割合)女(合格者数割合)合計
第36回18,580人(30.1%)43,167人(69.9%)61,747人
第35回19,955人(29.0%)46,756人(70.1%)66,711人
第34回17,477人(29.0%)42,652人(71.0%)60,099人
第33回18,366 人(30.6%)41,609 人(69.4%)59,975 人
第32回17,514 人(29.8%)41,231 人(70.2%)58,745 人
第31回20,673 人(29.6%)49,063 人(70.4%)69,736 人
第30回19,906 人(30.4%)45,668 人(69.6%)65,574 人
第29回16,244 人(29.5%)38,787 人(70.5 %)55,031 人
第28回24,869 人(28.2 %)63,431 人(71.8 %)88,300 人
第27回24,466 人(26.1 %)69,294 人(73.9 %)93,760 人

合格者の受験資格別の合格率・割合

第36回 介護福祉士国家試験 合格者の受験資格別割合

第36回の介護福祉士国家試験の合格者の受験資格別の割合では、社会福祉施設の介護職員がもっとも多く、受験者数は45,987人、合格者数は38,363人、合格率は83.4%、割合は62.1%となっています。

次に介護職員初任者研修・旧ヘルパー2級などを取得している訪問介護員の割合が13.7%となっています。

福祉系高等学校の割合は3.5%と少ないものの、受験した2,359人のうち2,157人が合格、91.4%と高い合格率になっています。

区分受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)割合(%)
総数74,59561,74782.8100.0
介護福祉士養成施設7,3925,28371.58.6
老人福祉施設の介護職員等39,79232,67982.152.9
障害者福祉施設の介護職員等5,5915,13491.88.3
保護施設・児童福祉施設の介護職員等55751091.60.8
その他の社会福祉施設の介護職員等474085.10.1
社会福祉施設の介護職員等の合計(注1)45,98738,36383.462.1
訪問介護員9,5278,48189.013.7
介護老人保健施設の介護職員等4,6403,61577.95.9
医療機関の看護補助者4,6343,79882.06.2
福祉系高等学校(専攻科を含む)2,3592,15791.43.5
 その他(注2)565089.30.1

(注1)社会福祉施設の介護職員等の合計は老人福祉施設・障害者福祉施設・保護施設・児童福祉施設・その他の社会福祉施設の介護職員等の合計です。
(注2)「その他」は、介護等の便宜を供与する事業を行う者に使用される者のうち、その主たる業務が介護等の業務である者等である。

「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、平成29年度(第30回)から、養成施設ルートが介護福祉士国家試験の受験資格となりました。

なお、養成施設を令和8年度末までに卒業する方は、卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、介護福祉士になることができます。

この間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。

令和9年度以降に養成施設を卒業する方からは、国家試験に合格しなければ介護福祉士になることはできません。

引用:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

合格者の年代別の割合

第36回の介護福祉士国家試験の合格者の年齢別の割合では、21歳から30歳までの割合がもっとも高く、次に41歳から50歳までの方の割合が高くなっています。

21歳から30歳までの割合が前年度に引き続き高くなり、少し変化があったのは31〜40台、41〜50台の割合が若干減少、、~20台、51 ~60台、の割合が若干増加しているところです。

介護職は年齢が高くなっても働くことができる職種なので、給料に直結する介護福祉士の資格を年齢に関係なく取っておきたい意思の現れとも考えられます。

全体的には、子育てなどが一段落して、再就職・パート先として介護職に就いている方が多い印象です。

年齢区分(歳)実地回合格者数(人)割合(%)
~20第36回4,8577.9
第35回5,0017.5
第34回4,6787.8
第33回4,6717.8
 第32回4,7978.2
 第31回5,0787.3
 第30回5,4818.4
 第29回2,4775.0
 第28回2,6553.0
 第27回2,6782.9
21 ~30第36回15,67625.4
第35回16,93425.4
第34回14,64924.4
第33回15,37925,7
 第32回14,65324.9
 第31回17,33624.9
 第30回16,75325.4
 第29回13,18724.0
 第28回20,04222.7
 第27回20,86522.3
31 ~40第36回11,48618.6
第35回12,92019.4
第34回11,81019.7
第33回12,16120.3
 第32回12,04320.5
 第31回14,27420.5
 第30回13,67920.9
 第29回12,39322.5
 第28回21,39524.2
 第27回23,27524.8
41 ~50第36回14,94124.2
第35回16,87725.3
第34回16,00326.6
第33回15,37526.2
 第32回15,79726.9
 第31回19,25327.5
 第30回18,21727.8
 第29回16,28529.6
 第28回26,82630.4
 第27回28,56930.5
51 ~60第36回12,17419.7
第35回12,19718.3
第34回10,72417.8
第33回9,90616.5
 第32回9,52216.2
 第31回11,47616.5
 第30回9,69314.8
 第29回8,90316.2
 第28回14,61616.6
 第27回15,50116.5
61 ~第35回2,6134.2
第35回2,7824.2
第34回2,2353.7
第33回2,1233.5
 第32回1,9333.3
 第31回2,3193.3
 第30回1,7512.7
 第29回1,5162.8
 第28回2,7663.1
 第27回2,8723.0

合格者の都道府県別の割合

第36回の介護福祉士国家試験の合格者数は、大阪府が5,336人ともっとも多く、2番目に東京都の5,313人、3番目に神奈川県の4,564人となっています。

1番目〜3番目は第35回と同様の結果になり、第36回の合格者数の総数は61,747人となりました。

都道府県名第36回(人)第35回(人)第34回(人)第33回(人)第32回(人)第31回(人)第30回(人)第29回(人)
1 北海道2,6573,1582,7682,9432,9673,3673,3412,809
2 青森県655696730761775963894689
3 岩手県587647632623625742619513
4 宮城県1,0721,2011,1691,0889611,2261,061921
5 秋田県532609520568601770698613
6 山形県498580554501533681617486
7 福島県7579478658078381,035972774
8 茨城県1,2431,3471,1669671,0681,2791,164872
9 栃木県878833796665788877803618
10 群馬県9411,0049919138431,1261,041782
11 埼玉県3,8103,8613,3633,3153,0093,6263,2782,939
12 千葉県3,0813,1092,7092,7302,6453,0172,7612,337
13 東京都5,3135,307 4,691 4,864 4,5485,2335,0264,382
14 神奈川県4,5644,6684,2864,278 3,9314,7144,3883,948
15 新潟県9891,1431,0779741.0961,2321,2451,033
16 富山県421475502445465576578448
17 石川県544607548530492606640508
18 福井県371425395356434447457320
19 山梨県398465352315361450418283
20 長野県9501,0591,0268121,0061,2111,2161,002
21 岐阜県9571,0249829329791,100995782
22 静岡県1,8501,8831,7281,6461,6442,0781,9021,696
23 愛知県3,4383,4083,1093,1363,0073,5253,3702,854
24 三重県7749538177778131,050941713
25 滋賀県725681696648712772791571
26 京都府1,4351,4551,3531,4241,3701,6571,6031,372
27 大阪府5,3365,7754,962 5,305 4,8095,7635,0704,357
28 兵庫県3,0783,4583,2293,2032,9103,3473,1672,615
29 奈良県759892771735682863756565
30 和歌山県524605526586539658587455
31 鳥取県252240211263293401392383
32 島根県361344361326380464476390
33 岡山県1,0091,1391,0081,0791.0491,2401,256958
34 広島県1,3181.4501,3481,3311,2921,5871,5511,248
35 山口県570696586588698791680673
36 徳島県351469392365462488404376
37 香川県439497392464439507498364
38 愛媛県679832733751765857884594
39 高知県346330348380371477437375
40 福岡県2,3042,5252,2832,3142,2902,6912,5302,190
41 佐賀県411485422373338468440382
42 長崎県8159107678378191,0381,001837
43 熊本県9081,0158999019771,1011,089912
44 大分県609716685708683789817694
45 宮崎県595708604636666828758649
46 鹿児島県8981,1341,0451,0229881,1021,1291,005
47 沖縄県745945702791784915832742
その他01000112
総 計61,74766.71160,09959,97558,74569,73665,57455,031
(注)合格者の受験時の住所による。その他は、外国に住所を有する者である。

介護福祉士登録者

1,941,365 人(令和6年2月末現在)となっています。

まとめ

第36回(令和5年度)の介護福祉士国家試験の合格率は82.8%。過去最高の第35回(令和4年度)の84.3%からは1.5ポイント下がりましたが、80%台を維持して高い合格率となりました。

合格者数は61,747人となり、昨年度から4,964人減少。昨年度の大幅増加から一転して減少になりました。

受験者数は74,595人となり、昨年度に比べ3,931人減少しています。第33回以降減少傾向が続き3年連続で減少しています。

介護福祉士になれる合格率は高いものの、受験者数の減少傾向に歯止めがきいてないことが気になるところです。

また、合格ラインである合格基準点も9年ぶりに60点台と低くなったところも気になるところです。

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