介護福祉士国家試験は、介護資格唯一の国家資格である介護福祉士になるための最後の難関。合格し登録することで、介護福祉士になることができます。
介護福祉士国家試験の日程は、例年、受験申込みが8月上旬〜9月上旬（前回試験が終わった年）、筆記試験が翌年1月末、実技試験が翌年3月上旬、合格発表が翌年3月末となっています。
ここでは、介護福祉士国家試験の試験日や試験時間、試験地などの試験情報をわかりやすく解説していきます♪
介護福祉士国家試験の概要
介護福祉士国家試験は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センター1が実施していて、受験申し込み窓口もこちらになります。
介護福祉士国家試験の合格率は、ここ数年70%〜80%台を推移していて、ケアマネ試験や社会福祉士試験に比べると比較的合格しやすい試験ともいえます。
ただし、受験するには実務者研修修了や3年以上の実務経験が必要だったりするので、介護職を初めてすぐ誰でも受験できる試験ではありません。
- 公益財団法人 社会福祉振興・試験センターは「社会福祉士及び介護福祉士法」及び「精神保健福祉士法」により、3福祉士の指定試験機関並びに指定登録機関として、国家試験の実施と資格の登録事務を行なっています。 ↩︎
受験申し込み受付期間
介護福祉士国家試験を受験するためには、受験資格を満たしたうえで、必要な書類を準備して受験申し込み期間内に申し込みます。
- 受験の手引き取り寄せ期間：7月中旬〜8月下旬（受付申し込み期間締め切り8日前までに請求）
- 受験申し込み期間：8月上旬から9月上旬
※初めて受験申し込みをする方、過去の試験で確定した証明書を提出していない方は、あらかじめ受験の申込みに必要な書類『受験の手引』を取り寄せる必要があります。
※過去の試験（残念ながら不合格）で、受験票を受け取った方のうち、確定した証明書を提出した方（受験資格が確定している方）は、インターネットによる受験申し込みができます。
試験日
介護福祉士国家試験は、筆記試験と実技試験があります。実務者研修を修了した方や養成施設を卒業した方は、実技試験は免除されます。
- 筆記試験：1月下旬（受験申し込み年度の翌年）
- 実技試験：3月上旬（受験申し込み年度の翌年）
試験地（開催都道府県）
筆記試験は35試験地、実技試験は2試験地となっていて、すべての県で実施されるわけではないので注意が必要です。
試験会場は送付される受験票に記載されています。
筆記試験（35試験地）
全国47都道府県のうち、筆記試験は35試験地で開催されます。（※第37回（令和6年度））
- 北海道
北海道 - 東北
青森県 岩手県 宮城県 秋田県山形県福島県 - 関東
茨城県栃木県群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県山梨県長野県 - 北陸
新潟県富山県石川県福井県 - 中部
岐阜県 静岡県 愛知県三重県 - 近畿
滋賀県京都府 大阪府 兵庫県奈良県和歌山県 - 中国
鳥取県 島根県 岡山県 広島県山口県 - 四国
徳島県香川県 愛媛県 高知県 - 九州
福岡県佐賀県長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 - 沖縄
沖縄県
実技試験（2試験地）
実技試験は、東京都と大阪府の2試験地だけでの実施となります。
筆記試験科目・試験時間
午前試験科目
- ［領域：人間と社会］
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- ［領域：こころとからだのしくみ］
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- ［領域：医療的ケア］
- 医療的ケア
| 受験者別 | 試験時間【午前】 |
|---|---|
| 一般受験者 | 10時00分～11時40分 |
| 弱視等受験者 | 10時00分～12時10分(1.3倍) ※注1) |
| 点字等受験者 | 10時00分～12時30分(1.5倍) ※注1) |
| EPA介護福祉士候補者 | 10時00分～12時30分(1.5倍) ※注1) |
| EPA介護福祉士候補者 以外の外国人の方等で 希望した受験者 | 10時00分～12時30分(1.5倍) ※注1) |
午後試験科目
- ［領域：介護］
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- ［総合問題］
- 総合問題
| 受験者別 | 試験時間【午後】 |
|---|---|
| 一般受験者 | 13時35分～15時35分 |
| 弱視等受験者 | 13時35分～16時15分(1.3倍) ※注1) |
| 点字等受験者 | 13時35分～16時35分(1.5倍) ※注1) |
| EPA介護福祉士候補者 | 13時35分～16時35分(1.5倍) ※注1) |
| EPA介護福祉士候補者 以外の外国人の方等で 希望した受験者 | 13時35分～16時35分(1.5倍) ※注1) |
※注1)の時間は、「障害のある方等の受験上の配慮」、「EPA介護福祉士候補者」または「EPA介護福祉士候補者以外の外国人の方等で希望した受験者」の場合の時間です。
実技試験科目・試験時間・結果通知
実技試験を免除されていない方のうち、筆記試験の合格者には2月中旬頃に実技試験受験票が発送されます。
- 試験科目：介護等に関する専門技能
- 試験時間：筆記試験に合格した方に別途通知（実技試験受験票に記載）
- 結果通知：2月中旬頃に発送
- 合格者には実技試験受験票を発送
- 実技試験の対象とならなかった方には、その旨の通知を発送
受験手数料
合格発表
合格発表は、例年3月下旬に発表されます。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページで確認できるほか、結果通知が東京都内から発送されます。
合格発表日の午後2時に、「国家試験合格速報（合格者の受験番号）」「合格基準点及び正答」が公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されます。（〜6月上旬まで）
介護福祉士国家試験の結果通知について（発送）
- 筆記試験受験票の受験資格欄が「確定」の方
- 合格発表日に東京都内から結果通知が発送されます。
- 結果通知は、普通郵便の封書またははがきです。
- 筆記試験受験票の受験資格欄が「見込」の方
- 「改めて提出する書類」欄に印字されている証明書を、提出期限（例年4月上旬）までに提出する必要があります。証明書を確認後、結果通知が発送されます。
- 提出期限までに提出されない場合は、試験は無効となり、結果通知は発送されません。
- 筆記試験受験票の実技免除欄が「見込」の方
- 「改めて提出する書類」欄に印字されている証明書を、提出期限（例年4月上旬）までに提出する必要があります。証明書を確認後、結果通知が発送されます。
- 提出期限（例年4月上旬）までに提出されない場合は、試験は無効となり、結果通知は発送されません。
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介護福祉士国家試験の受験申込み手続きについては、別記事の「介護福祉士国家試験の受験申し込み方法」をご覧ください。
介護福祉士国家試験の受験資格については、別記事の「介護福祉士国家試験の受験資格は？４つのルート別に解説」で詳しく解説しています。
