
介護士を辞めたい…
介護福祉士を目指して介護施設に就職したけど、もう無理!
介護職を辞めたい理由には、給料が安い割に重労働、人間関係、介護観の違いなど…さまざまな理由があります。自分に向いてなかったという理由で辞めていく人もいれば、介護の仕事は好きだけど辞めたいという人もいます。
ここでは、介護職を辞めたい理由と介護の仕事を続けるための解決方法をご紹介します。
介護職を辞めた理由
介護職を辞めたいと思った方の代表的な理由です。離職理由のベスト3は職場での一番は「職場での人間関係」、次いで「結婚・妊娠・出産・育児」、三番目に「職場環境への不満」となっています。
ベスト3の離職理由は介護業界に限った理由ではなく、どこの職種でも同じ理由になっています。
1.職場の人間関係に問題があったため
最も多い理由が人間関係の問題です。
介護施設では、2〜3人でチームを組んで仕事をします。その内の一人、二人が手が遅かったりだらだらと話ばかりしてたり、決められたことをやらないといったことがよくあります。
また、引き継ぎでやっておかないといけないことがやってなかったりなども揉める元になります。このようなことが頻繁に起きると、責任感の強いひとほどストレスが溜まって辞める原因になります。
人間関係はどの職種でも一番の離職理由です。介護職は好きだけど、この職場では無理と思っている方は思い切って違う職場に転職しましょう!慢性的な人で不足に加え新しい介護施設も増えているので、必ずいい職場が見つかります。
転職エージェントでは、人間関係や職場環境などの内部情報も持っていて教えてもらうことができます。転職してもまた同じだったら心配…って方は利用する価値大です。
2.結婚・出産・妊娠・育児のため
これも介護業界に限らず多い離職理由です。
子育てと仕事の両立は大変です。せっかく取った資格も辞めてしまっては台無しですよね。
介護職は、他の職種に比べても年齢が高くなっても続けることができる仕事です。子育てが終わってからの復職も多い職種です。
最近では出産や育児のための離職による人手不足を解消するために、育児休暇を設けたり、託児所や保育施設を併設したり、時短勤務だったりと、復職しやすい環境を整える介護施設も増えてきました。
夜勤のないデイサービスや訪問介護は、子育てしながらでも復職しやすい職場です。
3.施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため
給料や労働時間、休日などの職場環境への不満は生活や人生にもかかわります。
面接で聞いたことと違う、代わりの人がいないので休めない、人で不足で勤務時間内に終わることができない、残業代が支払われない、何年も働いているがほとんど給料が上がらない、ボーナスがない、正社員にしてもらえない、福利厚生がない…など、さまざまな不満があります。
このような事業所はブラックの可能性があります。このような職場に居続ける人は、転職をする勇気がないから外の世界を見ないようにしてるだけ。迷わず新しい職場を探すことをお勧めします。
また、介護に対する理念の違いによる不満も多くみられます。
経営や効率化を最優先するあまり人手が足らず、流れ作業のように利用者さんを扱わざるえない職場もあります。このような職場では、利用者さんと向き合った介護がしたくて介護職を選んだ介護士さんと経営者に隔たりがあり離職につながります。
そのほかの介護職を辞めた理由

他に良い仕事があったため
介護職以外に自分に適した仕事が見つかった、同じ介護職だけどいい職場が見つかったことにより離職。家族のある人は、勤務時間など都合に合わせて働くことができる職場が見つかり転職。
自分の将来の見込みが立たないため
介護職として、家族を持った時に将来のことを考えれない。
未経験・無資格でで転職したての頃は、給料も低く将来のことは不安になるでしょう。しかし、介護は資格あっての仕事です。
資格を取って経験を積めば、フロアリーダー、サービス提供責任者、介護福祉士、ケアマネジャー、管理者といったキャリアップも可能です。
収入が少ないため
仕事量が多い割に給料が安い。全産業の平均と比べて少ない収入面への不満、不安があります。
国も介護職員の給料をアップするために「介護報酬処遇改善加算」という制度を作りましたが、なかなか反映されてないのが現状です。
新しい資格を取ったから
介護職で給料を上げる方法は、資格を取得することです。
給料や条件の良い求人は、介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士の資格取得者が優先して採用されます。新しく資格を取って、いい条件の職場に転職といった流れが介護職でのキャリアアップに繋がります。
人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振などのため
新規利用者の確保が難しい、人手の確保が難しい、経営者の高齢化、介護報酬の減少など。
自分に向かない仕事だったため
思っていたよりも大変だったり、責任感に不安を感じて辞めていく人が多いようです。
家族の介護・看護のため
介護職をやっているにも関わらず、自分の家族や親の介護や看護のために離職する方もいます。
休んだ時に代わりの人がいない、有給が取りにくい、突然の残業が多い、介護休暇制度がない職場では介護と仕事の両立を諦め「介護離職」することが多くなります。
病気・高齢のため
介護職は肉体労働の側面もあります。ベッドの移乗などで腰痛などになる介護士も多くいます。
また、介護職の方は、他の職種に比べても高齢の方も働いている職種です。利用者さんと同じぐらいの年齢の方が働いているのを見ることがあります。
家族の転職・転勤、又は事業所の移転のため
自分の家族の転職や転勤で引っ越したり、事業所が移転したために通勤が困難になり離職。
定年・雇用契約の満了のため
特養・老健などの社会福祉法人や医療法人が運営している介護施設では正社員は60歳〜で定年、その後はパートとして再雇用といったところもあります。個人経営の有料老人ホームなどでは、パートとして70歳以降も働き続けている方も多くいます。
雇用契約満了では、派遣先との雇用契約が満了になり、他の派遣先を希望せずに離職といったケースです。

出典:公益財団法人 介護労働安定センター 平成29年度「介護労働実態調査」の結果を表に加工
けっきょく、介護職の離職率は高いの?
介護職って人手不足だし離職率も高いのだろなということで、離職率も調べてみました。
介護職(訪問介護員、介護職員の職種合計)の1年間の離職率は16.2 %(※平成28年10月1日から平成29年9月30日までの統計)となっていて、離職率が高い業界トップ3と比べても低くなっています。
ちなみに、離職率が高い業界トップ3は宿泊業・飲食サービス業(30.0%)、生活関連サービス業・娯楽業(22.1%)、サービス業(他に分類されないもの)(18.1%)となっています。
(※厚生労働省 平成29年雇用動向調査結果の概要)
介護業界は慢性的な人手不足なので離職率も高いのかなと思っていましたが、実際は入ってしまえば定着率は高い職場ということがわかります。介護の仕事自体が嫌いではなく、他の理由で離職している人が多いともいえます。
まとめ - 解決方法
介護職は好きだけど、人間関係が良い職場、給料や労働時間などの勤務条件がいい介護施設だったら働きたいといった方も多くいるようです。
介護職を続けるには、職場を変える、転職することがおすすめです。
我慢して働き続ける必要はありません。資格とキャリアがあれば、必ずキャリアップできる職場はあります。
ハローワークや求人雑誌で転職を失敗した人は、介護求人専門の転職エージェントを利用してみましょう。
知り合いの紹介の施設でも、入ってみないとわからないのが本当のところです。入ってはみたけど、自分には合わない、でも知り合いの紹介だから辞めることがでいないなんてことに…。
結局は、入る前に内部情報をいかに集めるかが大切です。転職エージェントは無料で利用できます。面談でこちらの希望や悩み、経歴を聞いてもらって、一番マッチしそうなところを提案してくれますよ。
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