介護福祉士になると、給料などの待遇アップ以外にも自信を持って仕事に取り組むことができます。また、サービス提供責任者に任命されたり、フロアリーダーを任せられたりと、職場でのキャリアップにも繋がります。

介護職で長く働き続けるなら、国家資格である介護福祉士の資格はぜひ欲しい資格ですよね!
今の職場に不満を持っていても、介護福祉士の資格を持っていれば、より条件のいい施設への転職も期待できます。
ここでは、介護福祉士になるための2つの方法と介護福祉士になるメリットについて詳しく解説していきます♪
介護福祉士になるには?
介護福祉士になるには、2つの方法があります。
介護福祉士国家試験に合格する
介護福祉士国家試験は年に1回。毎年1月の最終日曜日に筆記試験、3月の第1日曜日に実技試験が行われています。
受験資格を満たした上で国家試験に合格し登録することで、介護福祉士になることができます。
介護福祉士国家試験の受験申し込み
初めて介護福祉士国家試験を試験を受験する方は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターに『受験の手引』を請求することから始まります。
- 『受験の手引』を取り寄せ
- 7月上旬〜8月末頃まで
- 受験申し込み手続き
- 8月上旬から9月上旬まで
- 受験票が届く
- 12月上旬〜中旬
介護福祉士国家試験の受験資格
介護福祉士国家試験を受験するには、実務経験ルート・福祉系高校ルート・経済連携協定(EPA)ルートがあり各ルートによって受験資格が異なります。
※経済連携協定(EPA)1ルートは、EPA介護福祉士候補者2の受験資格になります。
- 経済連携協定(EPA:Economic Partnership Agreement)とは、貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定のことです。 ↩︎
- 公益社団法人国際厚生事業団が紹介した受入機関と締結した雇用契約に明示された受入施設において、研修責任者の監督の下で日本の介護福祉士資格を取得することを目的とした研修を受けながら就労するインドネシア人、フィリピン人及びベトナム人をいいます。 ↩︎
介護福祉士国家試験の合格率や合格基準点
介護福祉士国家試験の合格率は、ここ数年70%〜80%台前半を推移していて、ケアマネ試験などと比較すると合格率の高い試験になってきています。
実務経験や実務者研修修了などの受験資格を満たすのは大変ですが、一度受験資格を満たせば、介護福祉士国家試験は合格するまで何回でも挑戦することができます。
介護福祉士養成施設を令和8年度末までに卒業する
厚生労働大臣の指定した介護福祉士養成施設を令和8年度末までに卒業する方は、卒業後5年の間は、介護福祉士国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、介護福祉士になることができます。
この間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。
介護福祉士になってよかったこと
介護福祉士は、介護職についてる方にとっては広く認知されている国家資格。資格を持っていると「介護のプロ」という証明になるため、信頼や評価が大きく違ってきます。
例えば転職や再就職の際に一段と有利になるほか、多くの職場で昇給や待遇アップなども期待できます。また幅広い知識を見つけることで、自発的に考えたり、自信を持って仕事ができるようになり、日々の仕事のやりがいも大きくふくらみます。
サービス提供責任者になることもでき、仕事を長く続けていくうえでキャリアアップを目指す第一歩になります。
介護福祉士は超高齢化社会が進む中、介護を必要とする人の増加に伴いサービスも多様化する今、ますます求められる重要な資格です。
女性なら結婚や出産などでブランクがあっても、資格があればスムーズな復帰が望めます。生涯資格として、安定した収入と地位を期待できるのが魅力です。