介護転職お役立コラム

介護職の就職・転職先選びで失敗しない6つのポイント

介護の仕事

介護職への就職・転職を考えているけど、どこがいいんだろう…?

こういった方って、けっこういると思います。

求人を見ても、勤務場所、概ねの給料、勤務時間などは記載してあっても、仕事内容や職場の雰囲気などは分かりにくいものです。

ひとくちに介護の仕事と言っても、働く施設、介護サービスの種類、雇用形態によって勤務時間や給料面、仕事内容によって必要資格などの雇用条件も大きく変わってきます。

ここでは、介護職に就職・転職するときに失敗しない6つのポイントをご紹介します。

失敗しない就職・転職先の選び方

まずは、自分がどんな介護をしたいか?

働くことのできる勤務時間帯は?、どれくらい給料がほしい?、正社員としてがっつり働きたいのか?、自分の生活リズムに合わせてパートとして働きたいのか…?

自分がどうしたいかを考えていきましょう。

提供する介護サービスの種類によって変わる働き方

「施設での生活」「宿泊」のサービスを提供する事業所には夜勤があります。

夜勤ができるようであれば正社員として、できないようなら準社員やパートとして働くことになります。

「通い」「訪問」のサービスを提供する事業所には、夜勤がありません。

フルに働くことができる方は、正社員、自分の生活パターンに合わせて働きたい方はパートとして働くことができます。

「通い」のサービスは日中の勤務になりますが、「訪問」のサービスは「夜間対応型訪問介護」を提供している事業所もありますので、確認が必要です。

その他として、「福祉用具のレンタル」を提供している事業所があります。夜勤はありませんが、正社員orパート勤務は募集状況によります。

サービスの種類正社員契約社員パートサービスの内容
「施設に通う」夜勤なし夜勤なし夜勤なし

通所介護(デイサービス)

通所リハビリ(デイケア)

地域密着型通所介護

療養通所介護

認知症対応型通所介護

「自宅に訪問」夜勤なし夜勤なし夜勤なし

訪問介護(ホームヘルプ)

訪問入浴

訪問看護

訪問リハビリ

夜間対応型訪問介護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

「施設等で生活」夜勤あり夜勤あり夜勤なし

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

介護老人保健施設(老健)

介護療養型医療施設

特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム、軽費老人ホーム等)

「短期間の宿泊」夜勤あり夜勤あり夜勤なし

短期入所生活介護(ショートステイ)

短期入所療養介護

「地域密着型サービス:地域に密着した小規模な施設等」夜勤あり夜勤あり夜勤なし

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

地域密着型特定施設入居者生活介護

「訪問・通い・宿泊を組み合わせる」   

小規模多機能型居宅介護

複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護)

「福祉用具を使う」夜勤なし夜勤なし夜勤なし

福祉用具貸与

特定福祉用具販売

※介護サービスの夜勤あり・夜勤なしは一般的なタイプです。施設によって上の表の通りでないところもあります。

複合施設・・・特養・ショートステイ・デイサービスなど複数のサービスを提供する複合施設では各サービスを組み合わせてシフトを組むことがあります。

夜勤の勤務シフト

夜勤の勤務時間帯は各事業所によって違います。自分が無理なく続けることができる勤務シフトであるか確認します。

夜勤は何時から何時まで、夜勤明けの次の日の勤務、その次の勤務、夜勤の月回数、休日数など、シフトは必ずチェックしましょう。

夜勤の一般的な時間は夕方5時から翌朝9時までの16時間勤務。夜勤明けは非番、次の日は公休日です。その次の日から通常勤務が始まります。

夜勤の回数は月4回から5回ぐらいになります。また別のパターンとして、夜遅くに入って早朝までの8時間の夜勤もあります。

夜勤明けは非番ですが、次の日から通常勤務というシフトになります。夜勤時間は短いですが、生活リズムを保ちにくいシフトです。

その他に、パート勤務として夜勤専従もあります。

しかし無理が続くと結局長続きしません。自分の体力、生活リズムにあったシフトであるか、必ず確認しましょう。

夜勤手当の有無・手当額も合わせてチェックしましょう。施設によって幅がありますが、16時間勤務で¥5000円~¥12000円ぐらいが一般的です。

夜勤は大変ですが、収入においては月4回~5回ぐらいの夜勤手当は収入アップになりますので魅力的です。

日勤はなく、夜勤だけという働き方もあります。

介護士の夜勤専従については、別記事の「介護職で夜勤専従がいい人の理由?仕事内容・給料は?」でも詳しく解説しています。

自分がどんな介護(仕事内容)をしたいかで考える。

介護の仕事内容は、事業所が提供している介護サービスによって違ってきます。

例えば、特別養護老人ホームでは、要介護度の高い利用者に対する日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを提供します。

介護老人保健施設では、在宅復帰を目指したリハビリテーションや必要な医療、介護などが中心になります。

また、特養などの公的施設では特定の利用者の方だけのケアでないのに対し、有料老人ホームなどでは居宅として訪問介護サービスを提供しているため、依頼者の方だけのケアになります。
他に気になる方がいても、手助けすることができません。

デイサービスでは日帰りで食事や入浴のお世話やコミュケーションが中心、デイケアではリハビリ中心など。

職員が大勢いるような施設では、役割分担がはっきりしていて利用者に対する介護も分業で行うところもあります。また、訪問介護で個人ベースで同じ利用者さんと向き合った介護支援など、サービス内容・施設によって違いがあります。

介護の理念という観点でも、運営母体が社会福祉法人か、医療法人か、民間会社かによっても微妙な風土の違いがあります。福祉がしたくて就職する人は、介護に対する理念が一番強いのは社会福祉法人になります。

医療法人が運営する施設は、介護職よりも看護師や理学療法士などの医療職が中心になって在宅復帰を目指したリハビリなどの介護支援が中心になります。

住宅型有料老人ホームや介護付有料老人ホームなどを運営する民間会社は、利潤追求の運営となります。利用者の方も「お客様」としての扱いを期待されて入居する方が多いので、接遇も重要です。

介護施設ごとの仕事内容の違いについては、別記事の「介護福祉施設の種類とサービスの特徴」が参考になります。

施設を見学して考える

求人を見て何ヶ所かリストアップできたら、施設の見学をお願いしましょう。

「求人を見たのですけど、一度施設を見学させていただけないでしょうか?」
こんな感じで電話すれば、こころよく受け付けてくださるはずです。

万一、理由もなしに見学を断るような施設であれば、候補から外した方が無難です。

見学では、職場の雰囲気、職員はどんな人がいるのか、年齢層は、利用者はどんな人がいるのか、などを見ることができます。ひととおり見学が終わったら、質問も受け付けてくれます。

見学の中での疑問はもちろん、求人を見ただけでは分かりにくかった手当の詳細、勤務時間・シフト・夜勤の有無・回数、仕事内容、研修制度の有無など…疑問点を率直に質問してみましょう。

質問を終えて、働いてみたいなと思ったら後日面接をお願いしてみましょう。

ちょっと自分のイメージと違いなと感じたら、面接を勧められても「検討させていただいて、また連絡させていただきます。」と言った返事をして帰れば大丈夫です。

体験ボランティアをしてみる

見学をして、いいなぁと思ったけど少し心配がある方は体験ボランティアを申し出てみましょう。

大手の事業所や施設では実習生の受け入れを行っているところも多く、体験ボランティアを受け入れてくれる施設もあります。

施設側も採用してすぐに辞められたら困るので、お互いを知ることは有益なことです。

ただ、こちら側が施設を選んでいるのだけではなく、施設側もあなたが施設にとってほしい人材かどうかを見極めていますので、振る舞いには注意しましょう。

せっかく入りたと思っても断られるケースもあります。

体験ボランティアでは、見学だけではわからない実際の仕事の流れ、医療職とケアマネとの連携体制、管理者の人柄、職員の人間関係・雰囲気などがわかります。

また、体力的にはどうなのかなといった部分も体験できます。

こんなところは注意が必要な求人

ハローワークでずっと求人が出っぱなしの事業所・施設はブラックなところが多いです。

業務拡張の為などとうたってあっても、いつも同じ内容、勤務地で求人を出し続けているところは人の回転が早く、何か問題がある可能性があります。

福祉に対する姿勢・理念、職員と管理者、利用者との関係性が良かったり、労働環境のいいところは、なかなか人は辞めません。

介護の仕事、就職先・転職先を選ぶときの6つのポイント

  1. 勤務時間帯・シフトは無理なく続けられそうか
  2. 自分のやりたい介護サービスであるか
  3. 待遇面・諸手当は自分の希望に近いか
  4. 正社員かパート勤務か
  5. 福利厚生・研修制度の有無
  6. 職場の雰囲気

たくさんある求人から、自分に合っている応募先を見つけるはとっても大変です。まずは上の1~6を基準として絞っていけば、うまくリストアップできます。

しかしポイントをわかっていても、本当に自分にあっている職場を探すのはなかなか難しいのが本当のところです。

また、介護職が初めての方にとってはわからないことだらけ…。
そんな時は、転職エージェントに相談するのもひとつの手段です。

いろいろなことを無料で相談しながら、希望に沿った就職・転職先を紹介してもらえます。

強引に勧められるのでは…といった心配も大手の転職エージェントでは心配いりません。強引な紹介では、転職エージェントとしての評判が悪くなり利用者がいなくなるからです。


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