介護福祉士国家試験の受験勉強する女性

介護福祉士

介護福祉士国家試験の受験申し込み方法

介護福祉士国家試験は、国家資格である介護福祉士の資格を取得するために必須の試験。合格することで介護福祉士資格を取得することができます。

厚生労働大臣の指定を受けた指定試験機関・指定登録機関である公益財団法人社会福祉振興・試験センターが、筆記試験を1月、実技試験を3月に各自治体で実施しています。

ここでは、介護福祉士国家試験の受験申し込み方法を簡単にわかりやすく解説していきます♪

「そもそも自分は受験資格があるのか?」といった方は以下の記事が参考になります。

介護福祉士国家試験の受験申し込み方法

介護福祉士国家試験の筆記試験は1月末に行われます。前年7月上旬より受験するための手続きが始まります。

第37回(令和6年度)介護福祉士国家試験の試験日程

最新の第37回(令和6年度)介護福祉士国家試験の試験日程です。

※部分は日程が未発表です。

  • 筆記試験:令和7年1月26日(日曜日)
  • 実技試験:令和7年3月※日(日曜日)
  • 合格発表:令和7年3月24日(月曜日)
  • 『受験の手引』ホームページでの請求窓口開設期間:令和6年6月28日〜9月4日(水曜日)23時59分59秒
  • 受験申し込み受付期間:令和6年8月7日(水曜日)〜9月6日(金曜日)
  • インターネット受験申込サイト受験申し込み受付期間:令和6年8月7日(水曜日)9時30分〜9月6日(金曜日)23時59分59秒

介護福祉士国家試験受験スケジュール

  1. 受験の手引き取り寄せ
    • 7月上旬〜8月末頃まで
  2. 受験申し込み受付期間
    • 8月上旬から9月上旬まで
  3. 受験票が届く
    • 12月上旬〜中旬
  4. 介護福祉士国家試験(筆記試験)
    • 翌年1月の最終日曜日
  5. 実技試験(実技試験が免除でない方)
    • 翌年3月の第1日曜日
  6. 合格発表
    • 翌年3月末

介護福祉士国家試験の受験申し込み方法には、「受験の手引きを取り寄せて受験申し込み」と「インターネットから受験申し込み」のふたつがあります。

「初めて受験する方」と「過去に受験した方(再受験)」では受験申し込み手続きの方法が異なります。

  1. 「受験の手引きを取り寄せて受験申し込み」は、初めて受験する方が対象になります。
  2. 「インターネットから受験申し込み」は、過去に受験した方が対象になります。

受験申し込み受付期間は、例年8月上旬から9月上旬になっています。

では、ふたつの受験申し込み方法について詳しく解説していきます。

受験の手引きを取り寄せて受験申し込みする

介護福祉士国家試験を初めて受験する方は、「受験の手引きを取り寄せて受験申し込み」になります。

『受験の手引』を取り寄せる

厚生労働大臣の指定を受けた指定試験機関・指定登録機関である公益財団法人 社会福祉振興・試験センターに、『受験の手引』を請求します。

『受験の手引」は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページ上からか、もしくは郵便はがきでも請求を申し込むことができます。

  • 『受験の手引』はヤマト運輸の宅配便で7月中旬以降に順次発送されますが、請求してから手許に届くまでには数日間かかります。(※遅くとも受付期間締め切り8日前のまでには請求しないと受付期間に間に合わない恐れがあります)
  • 『受験の手引』は、1人につき1部のみ請求可能。他の方の分や予備を請求することはできないので、必ず受験者本人が請求する必要があります。
  • EPA介護福祉士候補者1が経済連携協定(EPA)ルートで受験を申し込む場合、EPA用の『受験の手引』を取り寄せる必要があります。

ホームページから請求する

7月上旬に公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページに『受験の手引』の請求窓口が開設されます。

郵便はがきで請求する

『受験の手引』をホームページから請求できない方は、郵便はがきで請求できます。(7月上旬から請求できます)

『受験の手引』が届いたら、受験申し込みに必要な提出書類を準備する

『受験の手引』には、受験の申し込みに必要な書類、必要書類の記入方法、受験の際の説明、受験資格について、提出期限など、受験に関する重要なことが詳しく記載されています。

すべての区分に必要な書類と自分の受験資格区分に必要な書類を準備します。

実務経験ルートの方は『受験の手引』の中に実務経験証明書の書類がありますので、働いている事業所で記入してもらいます。

以前、他の事業所で働いていたなど複数の事業所での従事期間・日数を合算できる方は、その事業所に書類を送って記入してもらいましょう。

受験申し込み時に実務経験を満たしていない場合は、「実務経験見込み」として提出します。その後、満了した時点で再度提出します。

受験手数料の払込をする

『受験の手引』の中には、受験手数料の払込用紙が同封されていますので、コンビニエンスストア等(ゆうちょ銀行(郵便局)、金融機関は不可)からの振り込みになります。(※払い込みに必要な「払込手数料」は、払込者負担となります)

払い込みが済んだら、日付印の入った振替払込受付証明書を受験手数料振替払込受付証明書貼付用紙に貼り付けします。

5.受験の申し込みに必要な提出書類を送る

受験申込書及び必要な書類を完備して、『受験の手引』に同封されていた専用封筒に入れ、必ず簡易書留で郵送します。

受付(提出)期間は、例年8月上旬から9月上旬まで(消印有効)ですので、送り忘れのないように注意しましょう。

また、書類の不備によって受付ができない事態が多くあるようです。封筒の裏側は提出書類のチェックシートになっているので、必ず注意事項を再確認してから送付しましょう。

実務経験ルートで受験する方の受験申し込みでの注意事項

実務経験ルートで受験する方の受験資格は以下のふたつになります。

  1. 実務経験3年以上で実務者研修修了
  2. 実務経験3年以上で介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修(第1号研修または第2号研修)の両方を修了

それぞれ受験申し込みに必要な提出書類が異なりますので注意してください。

「実務経験3年以上」+「実務者研修修了」の方の手続き方法

介護福祉士国家試験の受験申し込み締め切りは例年9月上旬となっています。

受験申し込み時にまでに実務者研修が「修了している方」と「修了見込の方」によって手続きが異なります。

実務者研修を受験申し込み時までに修了している方の手続き

受験申し込み時にすでに実務者研修を修了している方は、受講スクールから交付された「実務者研修修了証明書」を受験申込書類に添付して受験申し込みをします。

実務者研修修了証明書

出典元:社会福祉振興・試験センター

実務者研修を受験申し込み時までに修了していない方の手続き

受験申し込み締め切りまでに実務者研修を修了できなくても、受講スクールから交付される「実務者研修修了見込証明書」を添付し、「実務者研修修了見込み」として受験申し込みをすることができます。

その後、実務者研修が修了した時点で、受講スクールから交付される「実務者研修修了証明書」を試験センターに提出する必要があります。

「実務者研修修了証明書」の提出期限は、例年合格発表後の4月初めまでとなっています。

実務者研修修了見込証明書

出典元:社会福祉振興・試験センター

受験申し込みに必要な提出書類

  1. 受験申し込み時までに実務者研修を修了している方
    • 「実務者研修修了証明書」を受験申込書類に添付して受験申し込み
  2. 実務者研修を受験申し込み時に修了していない方
    • 「実務者研修修了見込証明書」を受験申込書類に添付し、「実務者研修修了見込み」により受験申し込み
    • 実務者研修が修了したら「実務者研修修了証明書」をできるだけすぐに試験センターに提出(例年4月上旬まで受付)
    • 「実務者研修修了証明書」が交付されなかった場合は、試験が無効となります。

実務者研修修了証明書の再発行については、別記事の「介護福祉士試験で必要な実務者研修修了証明書とは?本人用の修了証との違いを解説」をご覧ください。

実務者研修はいつまでに受講したらいいかについては、「介護福祉士試験を受けるには実務者研修はいつまでに取ればいい?ベストなタイミングを解説」をご覧ください。

「実務経験3年以上」+「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」の方の手続き方法

受験申し込みに必要な提出書類

  1. 原本証明をした「介護職員基礎研修修了証明書」
  2. 受験申し込み時までに喀痰吸引等研修を修了している方
    • 原本証明をした「喀痰吸引等研修修了証明書(証書)」または、「認定特定行為業務従事者認定証」を受験申込書類に添付して受験申し込み
  3. 受験申し込み時に喀痰吸引等研修を修了していない方
    • 「喀痰吸引等研修修了見込証明書」を受験申込書類に添付し、「喀痰吸引等研修修了見込み」により受験申し込みします。

受験票が届くのを待つ

申し込みが完了したら、受験票が届くのを待ちます。筆記試験受験票は、例年12上旬に東京から発送(郵送)されます。受験票は、普通郵便のはがきです。

筆記試験受験票が、12月中旬以降届いてない方は、試験センターに電話で問い合わせしましょう。

受験票には試験日程・時間、試験会場の案内、注意事項が記載されています。受験票は紛失したり、破損すると受験できなくなるので、大切に保管しましょう。

また、受験当日に持ち忘れのないように注意しましょう。

  1. EPA介護福祉士候補者:日本の介護福祉士資格を取得することを目的とした研修を受けながら就労するインドネシア人、フィリピン人及びベトナム人) ↩︎

インターネットによる受験申し込み

インターネット(PC・スマートフォン・タブレット)による受験申し込み手続きができる方は、過去の試験を受験し(残念ながら不合格)受験資格が確定している方になります。

インターネット受験申し込サイトから受験申し込み

公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ→介護福祉士国家試験→受験申し込み手続き→「インターネット受験申込サイト」より受験申し込みします。(申し込み受付期間前になるとホームページに解説されます

  • インターネット受験申し込み期間:例年8月上旬から9月上旬の予定
  • 対象:過去の試験(第10回~35回)で受験票を受け取った方のうち、確定した証明書を提出した方(受験資格が確定している方)
  • インターネットによる受験申し込みには、過去の試験(複数回受験したことがある方は直近の試験)の「受験票(結果通知)」に記載された「受験回」「受験番号」が必要となります。
  • インターネットによる受験申し込みには、メールアドレスが必要となります。また、複数の人が同じメールアドレスを使用することはできません。
  • インターネットによる受験申し込みの方は『受験の手引』を取り寄せる必要はありません。

インターネットによる受験申し込みができない方

以下の方は、インターネットによる受験手続きができません。

  • 介護福祉士国家試験を初めて受験する方は、インターネットによる受験申し込みができません。
  • インターネット受験申し込サイトに必要事項を入力後、過去に受験資格が確定していないと判定された方は、インターネットによる受験申し込みができません。

※インターネットによる受験申し込みができない方は、「初めて受験申し込みをする方」と同様に『受験の手引』を取り寄せて受験申し込み手続きを行なう必要があります。(『受験の手引』は請求してからお手元に届くまで数日間かかりますので、ご注意ください)

受験手数料の支払い

インターネット受験申し込み期間内に受験手数料の支払いをします。

申し込み情報の確認

インターネットによる受験申し込みをされた方は、「マイページ」より申込情報を確認することができます。

介護福祉士国家試験の受験申し込みの注意点まとめ

  1. 『受験の手引』は受験申込書の受付(提出)期限の遅くとも8日前までに請求しましょう。請求から手許に届くまでに、数日間かかります。ギリギリで請求すると受験申し込み期限に間に合わなくなる恐れがあります。余裕を持って早めに請求しましょう。
  2. 受験料の払込は、ATM・ネットバンキングからの払い込みはできません。コンビニエンスストア等(ゆうちょ銀行(郵便局)、金融機関は不可)で払い込む必要があります。
  3. インターネットによる受験申し込みをする方は、『受験の手引』の払込用紙は使用できません。受験申し込み手続きの中で選択した支払い方法(クレジットカードまたはコンビニエンスストアでの支払い)により払い込んでください。
  4. 受験申込書及び必要書類の提出は簡易書留で郵送する必要があります。郵便局での手続きになるので、営業時間内に行く必要があります。
  5. 各ルートごとに受験資格を必ず満たしていることを確認する。
  6. 介護福祉士国家試験は年に1回。毎年1月の最終日曜日に筆記試験、3月の第1日曜日に実技試験が行われています。この日程を頭に入れ、受験資格である実務経験が満了になるようにスケジュールを考えましょう。

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