2018年度(第21回・平成30年度)のケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)が10月14日(日曜日)に行われました。
この記事では、「第21回ケアマネジャー試験」の合格率、受験者数、都道府県別の合格者数、職種別合格者数、合格基準点などについてまとめています。
第21回ケアマネ試験の受験者数・合格者数・合格率
平成30年10月14日(日曜日)に行われた第21回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況です。
第21回ケアマネ試験の合格基準点
第21回介護支援専門員実務研修受講試験の合格ラインになる基準点です。
「介護支援分野」、「保健医療福祉サービス分野」の両方で基準点を上回る必要があります。
- 「介護支援分野」で総得点25点に対し、得点13点以上
- 「保健医療福祉サービス分野」で総得点35点に対し、得点22点以上
分野 | 問題数 | 合格点 |
---|---|---|
介護支援分野 | 25問 | 13点 |
保健医療福祉サービス分野 | 35問 | 22点 |
※全60問 1問1点です。
※毎年各分野ごとに正答率70%を基準として、その年の問題の難易度によって補正されます。
昨年度より3点低い合格基準点になりました。
第21回ケアマネ試験の都道府県別の受験者数・合格者数・合格率
第21回介護支援専門員実務研修受講試験の都道府県別の受験者数・合格者数・合格率です。
都道府県別の合格者数は、1位が東京都の469人、2位が大阪府の312人、3位が神奈川県の281人となりました。もっとも少なかったのは鳥取県の29人となりました。
合格率の1位は埼玉県の14.0%、2位が大分県の13.9%、3位が三重県の13.6%となりました。もっとも少なかったのは佐賀県の5.6%となり厳しい結果となりました。
都道府県名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
1 北海道 | 2,880 | 262人 | 9.1% |
2 青森県 | 1,105 | 66人 | 6.3% |
3 岩手県 | 760 | 52人 | 6.8% |
4 宮城県 | 1,337人 | 87人 | 6.5% |
5 秋田県 | 639人 | 46人 | 7.2% |
6 山形県 | 729人 | 47人 | 6.4% |
7 福島県 | 972人 | 74人 | 7.6% |
8 茨城県 | 997人 | 98人 | 9.8% |
9 栃木県 | 643人 | 71人 | 11.0% |
10 群馬県 | 770人 | 91人 | 11.8% |
11 埼玉県 | 1,889人 | 265人 | 14.0% |
12 千葉県 | 1,660人 | 157人 | 9.5% |
13 東京都 | 3,636人 | 469人 | 12.9% |
14 神奈川県 | 2,291人 | 281人 | 12.3% |
15 新潟県 | 999人 | 106人 | 10.6% |
16 富山県 | 455人 | 44人 | 9.7% |
17 石川県 | 487人 | 48人 | 9.9% |
18 福井県 | 415人 | 46人 | 11.1% |
19 山梨県 | 258人 | 32人 | 12.4% |
20 長野県 | 961人 | 90人 | 9.4% |
21 岐阜県 | 787人 | 86人 | 10.9% |
22 静岡県 | 1,180人 | 132人 | 11.2% |
23 愛知県 | 1,983人 | 261人 | 13.2% |
24 三重県 | 730人 | 99人 | 13.6% |
25 滋賀県 | 450人 | 53人 | 11.8% |
26 京都府 | 1,157人 | 107人 | 9.2% |
27 大阪府 | 2,970人 | 312人 | 10.5% |
28 兵庫県 | 2,136人 | 199人 | 9.3% |
29 奈良県 | 510人 | 67人 | 13.1% |
30 和歌山県 | 467人 | 51人 | 10.9% |
31 鳥取県 | 450人 | 29人 | 6.4% |
32 島根県 | 494人 | 33人 | 6.7% |
33 岡山県 | 1,043人 | 70人 | 6.7% |
34 広島県 | 1,118人 | 126人 | 11.3% |
35 山口県 | 549人 | 64人 | 11.7% |
36 徳島県 | 589人 | 45人 | 7.6% |
37 香川県 | 433人 | 49人 | 11.3% |
38 愛媛県 | 685人 | 64人 | 9.3% |
39 高知県 | 438人 | 35人 | 8.0% |
40 福岡県 | 1,825人 | 191人 | 10.5% |
41 佐賀県 | 534人 | 30人 | 5.6% |
42 長崎県 | 835人 | 65人 | 7.8% |
43 熊本県 | 1,119人 | 106人 | 9.5% |
44 大分県 | 496人 | 69人 | 13.9% |
45 宮崎県 | 715人 | 76人 | 10.6% |
46 鹿児島県 | 1,057人 | 86人 | 8.1% |
47 沖縄県 | 702人 | 53人 | 7.5% |
総 計 | 49,333人 | 4,990人 | 10.1% |
第21回ケアマネ試験の職種別の受験者数・合格者数・合格率
もっとも構成比率の高い職種は介護福祉士の49.1%、次に看護師・准看護師の18.7%、社会福祉士の10.4 % となりました。介護福祉士の割合が減少し、看護師、准看護師の割合が倍増、社会福祉士が微増になっています。
前年度2位の相談援助業務従事者・介護等業務従事者は第20回試験までは受験要件であった介護等業務従事者が資格要件ではなくなり、相談援助業務従事者だけになり激減しています。
職 種 | 合格者数 | 構成比率 |
---|---|---|
医師 | 17 人 | 0.3% |
歯科医師 | 24 人 | 0.5% |
薬剤師 | 78 人 | 1.6% |
保健師 | 193 人 | 3.9% |
助産師 | 12 人 | 0.2% |
看護師、准看護師 | 935 人 | 18.7 % |
理学療法士 | 361 人 | 7.2% |
作業療法士 | 194 人 | 3.9 % |
視能訓練士 | 2人 | 0.0% |
義肢装具士 | 2人 | 0.0% |
歯科衛生士 | 66 人 | 1.3% |
言語聴覚士 | 23 人 | 0.5% |
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師 | 124 人 | 2.5% |
柔道整復師 | 95 人 | 1.9 % |
栄養士(管理栄養士を含む) | 90 人 | 1.8% |
社会福祉士 | 519人 | 10.4 % |
介護福祉士 | 2,452 人 | 49.1% |
精神保健福祉士 | 84 人 | 1.7% |
相談援助業務従事者 | 133 人 | 2.7% |
合 計 | 5,404 人 | ー% |
職種別合格者数合計は、複数の法定資格の取得者を含むため、合格者総数と一致しません。
第21回( 平成30年度)ケアマネ試験の総評
過去最低を更新した第21回ケアマネ試験
受験者数、合格者数、合格率すべてで過去最低を更新した第21回(2018年10月実施)ケアマネ試験。
今までケアマネを目指して現場経験を積んでいた2級ヘルパー(介護等業務従事者)が受験できなくなり受験者数が減少。前年度から一気に6割以上も減少しました。
(※第20回試験までは受験要件であった介護等業務従事者が資格要件から外れました。)
「試験問題が例年より難しかった可能性は否定できない」といった厚労省の見解から、合格者数、合格率も過去最低となったようです。
そのほかの背景として、ケアマネに求められる役割や研修の量が増えて負担が非常に重くなっている割りに処遇が十分でないことでケアマネを目指す人が減っているのではといった意見もあります。
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