2019年度(第22回・令和元年度)のケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)が令和元年10月13日(日)と令和2年3月8日(日)に行われました。
10月13日(日曜日)に行われた第22回ケアマネ試験が、台風19号の影響により、静岡県、長野県、山梨県、東京都、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、埼玉県、福島県、宮城県、岩手県、青森県の1都12県で中止となりました。
10月13日(日曜日)に実施した都道府県であっても、台風19号の影響により受験できなかった方への配慮として秋田県、山形県、群馬県、新潟県を含めた1都16県で令和2年3月8日(日)に再試験が行われました。
この記事では、「第22回ケアマネジャー試験」の合格率、受験者数、都道府県別の合格者数、職種別合格者数、合格基準点などについてまとめています。
第22回ケアマネ試験の受験者数・合格者数・合格率
令和元年10月13日(日)と令和2年3月8日(日)に行われた第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況です。
第22回ケアマネ試験の合格基準点
第22回介護支援専門員実務研修受講試験の合格ラインになる基準点です。
「介護支援分野」、「保健医療福祉サービス分野」の両方で基準点を上回る必要があります。
- 「介護支援分野」で総得点25点に対し、得点15点(16点)以上
- 「保健医療福祉サービス分野」で総得点35点に対し、得点24点(25点)以上
分野 | 問題数 | 合格点 |
---|---|---|
介護支援分野 | 25問 | 15点(16点) |
保健医療福祉サービス分野 | 35問 | 24点(25点) |
※()内は再試験です。
※全60問 1問1点です。
※毎年各分野ごとに正答率70%を基準として、その年の問題の難易度によって補正されます。
第22回ケアマネ試験の都道府県別の受験者数・合格者数・合格率
第22回介護支援専門員実務研修受講試験の都道府県別の受験者数・合格者数・合格率です。
令和元年度10月13日(日曜日)と令和2年3月8日(日曜日)再試験の都道府県の受験者数・合格者数です。
受験者数は微増している県もありますが、全体的には微減といった感じです。
都道府県名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
1 北海道 | 2,677人 | 474人 | 17.7% |
2 青森県 | 756人 | 96人 | 12.7% |
3 岩手県 | 534人 | 88人 | 16.5% |
4 宮城県 | 907人 | 126人 | 13.9% |
5 秋田県 | 566人+7人 | 97人+0人 | 17.1%(0%) |
6 山形県 | 650人+28人 | 82人+2人 | 12.6%(7.14%) |
7 福島県 | 752人 | 120人 | 16.1% |
8 茨城県 | 586人 | 116人 | 19.9% |
9 栃木県 | 411人 | 88人 | 21.4% |
10 群馬県 | 704人+27人 | 140人+3人 | 19.88%(11.11%) |
11 埼玉県 | 915人 | 287人 | 31.4% |
12 千葉県 | 937人 | 199人 | 21.2% |
13 東京都 | 2,132人 | 575人 | 27.0% |
14 神奈川県 | 1,048人 | 303人 | 28.9% |
15 新潟県 | 830人+50人 | 204人+3人 | 24.57%(6.0%) |
16 富山県 | 474人 | 97人 | 20.5% |
17 石川県 | 498人 | 106人 | 21.3% |
18 福井県 | 400人 | 92人 | 23% |
19 山梨県 | 148人 | 37人 | 25.0% |
20 長野県 | 596人 | 150人 | 25.2% |
21 岐阜県 | 719人 | 153人 | 21.3% |
22 静岡県 | 706人 | 181人 | 25.6% |
23 愛知県 | 1,779人 | 450人 | 25.3% |
24 三重県 | 679人 | 132人 | 19.4% |
25 滋賀県 | 480+0人 | 97人 | 20.2% |
26 京都府 | 1,066人 | 181人 | 17.0% |
27 大阪府 | 3,037人 | 567人 | 18.7% |
28 兵庫県 | 2,206人 | 395人 | 17.9% |
29 奈良県 | 501人 | 102人 | 20.3% |
30 和歌山県 | 409人 | 63人 | 15.4% |
31 鳥取県 | 382人 | 60人 | 15.7% |
32 島根県 | 445人 | 79人 | 17.7% |
33 岡山県 | 1,043人 | 163人 | 15.6% |
34 広島県 | 1,123人 | 211人 | 18.8% |
35 山口県 | 599人 | 137人 | 22.9% |
36 徳島県 | 559人 | 88人 | 15.7% |
37 香川県 | 436人 | 86人 | 19.7% |
38 愛媛県 | 710人 | 128人 | 18.0% |
39 高知県 | 444人 | 72人 | 16.2% |
40 福岡県 | 1,829人 | 365人 | 20.0% |
41 佐賀県 | 471人 | 71人 | 15.1% |
42 長崎県 | 730人 | 123人 | 16.8% |
43 熊本県 | 1,033人 | 153人 | 14.8% |
44 大分県 | 512人 | 97人 | 18.9% |
45 宮崎県 | 677人 | 114人 | 16.8% |
46 鹿児島県 | 1,036人 | 161人 | 15.5% |
47 沖縄県 | 696人 | 104人 | 14.9% |
総 計 | 30,509+10,540人 合計=41,049人 | 5,644+2374人 合計=8,018人 | 18.5%(18.2%) 合計=19.5% |
※「+人」と記載されている都県については、令和2年3月8日に行われた再試験の受験者数です。
※青字で記載されている都県についは再試験を実施した都県です。
第22回ケアマネ試験の職種別の受験者数・合格者数・合格率
もっとも構成比率の高い職種は介護福祉士の55.4%、次に看護師・准看護師の19.0%、社会福祉士の7.5 % となりました。介護福祉士の割合は増加、看護師、准看護師の割合が微増、社会福祉士が減少しています。
※台風19号にともない試験が実施されていない都県の数字は下の表には含まれていません。
職 種 | 合格者数 | 構成比率 |
---|---|---|
医師 | 17 人 | 0.3% |
歯科医師 | 13 人 | 0.2% |
薬剤師 | 52 人 | 0.9% |
保健師 | 154 人 | 2.7% |
助産師 | 6人 | 0.1% |
看護師、准看護師 | 1,070 人 | 19.0 % |
理学療法士 | 350 人 | 6.2% |
作業療法士 | 183 人 | 3.2 % |
視能訓練士 | 1人 | 0.0% |
義肢装具士 | 1人 | 0.0% |
歯科衛生士 | 51 人 | 0.9% |
言語聴覚士 | 37 人 | 0.7% |
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師 | 70 人 | 1.2% |
柔道整復師 | 107 人 | 1.9 % |
栄養士(管理栄養士を含む) | 139 人 | 2.5% |
社会福祉士 | 425人 | 7.5 % |
介護福祉士 | 3,128 人 | 55.4% |
精神保健福祉士 | 65 人 | 1.2% |
相談援助業務従事者 | 79 人 | 1.4% |
合 計 | 5,948 人 | ー% |
職種別合格者数合計は、複数の法定資格の取得者を含むため、合格者総数と一致しません。
第22回( 令和元年度)ケアマネ試験の総評
困難を乗り越えて行われたケアマネ試験(第22回令和元年度)
10月13日(日曜日)に行われた2019年度(第22回・令和元年度)介護支援専門員実務研修受講試験が、台風19号の影響により、静岡県、長野県、山梨県、東京都、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、埼玉県、福島県、宮城県、岩手県、青森県の1都12県で中止となりました。
13日に実施した都道府県であっても、台風19号の影響により受験できなかった方への配慮として秋田県、山形県、群馬県、新潟県を含めた1都16県で再試験が行われることに。
再試験が行われた3月8日(日曜日)は新型コロナ禍の真っ只中。しかし、実施が懸念される中で予定どおおり実施されました。
感染予防の観点から、受験料返還や次年度への振替受験などの救済処置が各都県で取られたこともあり、多くの欠席者が出た県もあり受験者数は昨年度からさらに減少しました。
合格者数は、昨年度の合格率が低すぎた影響もあり、増加しています。
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