子供が幼稚園や保育園に通うようになったので、なにか仕事をしたい……。
でも介護職は無理かなぁ……?
いいえ、そんなことはありませんよ!
子育てをしながら家事と両立して介護職で働いている主婦の方はおおぜいいます。
ひとくちに介護職といっても、職種や働き方もさまざまです。
1日2h〜短時間勤務OK、午前のみ、午後のみの勤務OK、時間・曜日応相談など、短時間で子育てをしながらの主婦でも働きやすい介護の仕事をまとめてみました。
子育てしながらできる介護職
訪問介護員(訪問ヘルパー)
利用者さんのご自宅を訪問して、利用者さんができないことのお手伝いをします。
掃除や洗濯、食事の支度といった生活援助が主な仕事内容ですが、利用者さんの介護度によっては身体介護も行います。
シフトがほとんど同じで、スケジュールが立てやすくパートにぴったり
基本的に同じ利用さんのお世話をするので、訪問日、訪問時間がある程度決まっています。なので年間を通しても月のシフトが代わることがほとんどありません。
規模の大きな事業所では週替わりで交代で入ることもありますが、それでも1日のスケジュールが立てやすい職種といえます。
(利用者さんの都合によって急なキャンセル、また新規の利用者様が増えた場合には空いているシフトに入るなど、若干スケージュルが変更になることもあります。)
新しい利用さんが増えた場合も、1ヶ月前にはシフトが組まれるので夏休み・冬休みなどのスケジュールも安心して立てることができます。
子育てに理解がある事業所も多くあり、急な子供の体調不良の時もシフト交代を快く引き受けてくれたり、午前中のみ、午後〜OKというところもあります。
夜勤なしの日勤の介護職
基本的に夜勤はなく、事業所によっては、土日祝休み、午前中のみ、午後〜OKというところもあります。
(夜間対応型訪問介護事業所以外では、夜勤はありません。)
訪問介護の勤務地は基本的に直行・直帰がOKという事業所がほとんどです。自分の家から通える訪問先を面接時に相談すれば対応してもらえます。
訪問介護員に必要な資格
訪問介護では介護職員初任者研修以上(旧ホームヘルパー2級)の資格が必要になります。
- 介護福祉士
- 実務者研修修了
- 介護職員初任者研修修了
- 訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修1級課程・2級課程修了(2013年3月で廃止)
- 介護職員基礎研修修了(2013年3月で廃止)
未経験で資格がないからダメかなぁ?と思う方も多いと思います。
しかし、無資格の方でも応相談という求人があります。
資格を持っている職員と同行訪問で未経験・無資格もOKという職場だったり、働きながら介護職員初任者研修の資格取得を目指す資格取得支援制度がある職場もあります。
求人例:訪問介護員(訪問ヘルパー)
ヘルパーステーション
就業形態:パート
時間:7:00〜20:00の間で1日1時間〜OK
※週1日〜勤務相談できます。
※ご家庭の都合考慮いたしますのでお気軽にご相談ください
資格:介護職員初任者研修以上(旧ホームヘルパー2級)、介護福祉士をお持ちの方でブランクがあり不安という方も歓迎
※未経験OK(同行訪問で介護初心者も安心)
※無資格の方応相談( 資格取得支援有)
勤務地 訪問先:○○市内及び近郊
※基本は訪問先から直行直帰でOK
※お住まいエリア等、まずはご相談下さい
訪問介護員(ホームヘルパー)に必要な資格要件については、別記事の「ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容とは?必要な資格も解説」でも詳しく解説しています。
デイサービスの介護スタッフ
デイサービス(通所介護)を行う施設に利用者を送迎し、昼食補助、入浴介助など利用さんの日常生活のお手伝い 、送迎車の運転、 レクレーションの企画などが主な仕事内容になります。
また、各種レクリエーション(体操・ゲーム・趣味の創作など)によって、高齢者の身体の機能が衰えないよう機能訓練をおこなうこともあります。
夜勤がなく、短時間のパート勤務希望、介護職で働くことが初めての主婦の方に向いている職場といえます。
必要な資格
- 介護職員は無資格でもOK
- 生活相談員:社会福祉士、介護福祉士、社会福祉主事、精神保健福祉士のいずれか
- 看護職員:看護師・准看護師免許
- 機能訓練指導員:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師(もしくは准看護師)、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師のいずれか
求人例:デイサービスの介護職員
デイサービス(通所介護)
お子様の学校行事等、柔軟に対応します。
就業形態:パート
時間:8:30〜17:30の間で時間応相談
※1日5〜8h、週2〜OK
※日数・曜日応相談
休日:土日、年末年始
資格 未経験・無資格OK
デイサービスでの仕事内容と必要な資格要件については、別記事の「デイサービスでの無資格の仕事内容は?」でも詳しく解説しています。
デイケア(通所リハビリテーション)介護スタッフ
デイケアは「通所リハビリテーション」のことで、医師の指示の下で行われるリハビリ特化型デイサービスです。介護老人保健施設、病院、診療所のみがデイケア施設として指定を受けます。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などによる医療目的によるリハビリテーションが主なサービス。リハビリテーションサービスは無資格者は行うことができません。看護師の仕事内容は、バイタルチェックが中心になります。
無資格者は介護スタッフとして、入浴や食事といった生活介護サービス、送迎等が仕事内容になります。
日勤のみ、休日、勤務時間も決まっているので、お子様のいらっしゃる方もスケージュールが立てやすい職場です。
必要な資格
- 介護職員は無資格でもOK
- 看護職員:看護師・准看護師免許
- 機能訓練指導員:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
求人例:デイケア(通所リハビリステーション)の看護師
リハビリテーションデイサービス
育児スペースや保育所を設けたり、短時間勤務体制など、子育て支援制度も充実
就業形態:パート
時間:9:00〜17:00
※週2〜3日勤務(シフト相談)
※午前のみ、午後〜のみ、短時間勤務OK
休日:土曜日 日曜日 祝日 年末年始休暇 夏季休暇 有給休暇
資格:看護師、准看護師
施設介護スタッフ・看護師
特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、有料老人ホーム、グループホームなどの介護施設が職場になります。
介護職員は食事・入浴介助や掃除・洗濯等の日常生活サポート、利用さんの生きがいづくりをサポートするレクレーションの企画・実地などを行います。
看護職員は利用者さんの健康サポートをします。
事業所によっては、職員なら無料で利用できる託児所があって、子供の様子を見ながら働くことができるので、安心して働くことができます。
介護施設スタッフの求人の中には、週1日〜、1日3h〜OKな時短正社員の求人もあります。
1日3h〜OKなので、家事の合間や子供が保育園・学校に行っている間などにちょこっと働くことができる、忙しい主婦に人気の求人もあります。
必要な資格
- 無資格OK・介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士
- 施設内の訪問介護スタッフは介護職員初任者研修以上、訪問看護スタッフは看護師免許が必要
求人例:施設介護職員・看護師
特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設、有料老人ホーム
就業形態:非常勤介護スタッフ(パート職員)
時間:8:30〜17:30の間で時間応相談
※週1、2日〜OK 働き方ご相談ください
※1日4h〜短時間勤務もOK
資格:無資格・未経験OK(介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士の方は優遇)
※無資格の方は資格取得支援有
※施設内の訪問介護スタッフは介護職員初任者研修以上
※施設内の訪問看護スタッフは要看護師免許
勤務地:○○市にある、「特別養護老人ホーム ○○」
介護施設の種類については、別記事の「介護福祉施設の種類とサービスの特徴」でも詳しく解説しています。
主婦におすすめのパート求人を探す最適な方法
このように、子育てをしながらでも働きやすい介護の職場はたくさんあります。
最初はパートで働いて経験を積んでいけば、子育てが終わってからは正社員や他の介護施設などで、より良い待遇で長く働くことができるのが介護の仕事です。
自分で希望の時間や休日を面接で交渉できる方は、ハローワークや求人情報誌などで探してもいいでしょう。
ただ、ハローワークに出かけて申請したりするのも結構面倒ですし、求人情報誌で探すのも情報量が少ないといったデメリットがあります。
そこで、忙しくて探す時間がない、どこがいいかわからない、希望を伝える交渉が苦手など、転職に不安を持っている方には転職エージェントのサービスの利用をおすすめします。
転職エージェントは無料のサービスです。
自分の希望を専任コンサルタントに伝え、プロの視点から希望に合った求人を紹介してくれます。面接などの日程調整、言いにくい給料、休日、勤務時間の交渉もしてくれます。
なにより、求人票だけではわからない職場の雰囲気などの知りたい情報を教えてくれます。
転職エージェントを利用する際に重要なこと
働きたいけどなかなか踏み出せない理由のひとつに、新しい職場での人間関係や勤務時間、休日などがあります。
こういった不安をなくすためには、転職エージェントの担当者(専任コンサルタント)に遠慮せずに、希望や悩みを伝えることです。求人情報誌などで条件だけみていいなぁと思って、実際に働いて見たら違っていたということが多々あります。
例えば、子供が急な病気で休みたい時などは、ゆとりのある人員配置の事業所でないと困難な事業所があります。この辺りを最初に確認していないと、休むことが出来ないという事態に陥ります。
子育てをしながらの主婦の方にとって、こういった事態をさけるために一番確認しておきたいポイントです。さらに、院内託児所があるか、扶養内勤務でもOKか、職場の人数、年齢構成は……など。
気になるけど、事業所の採用担当者には直接聞くことができないことも、転職エージェントのコンサルトに伝えることで、失敗のリスクも少なくなります。